「M-1」準々決勝東京大会詳細レポート! "ゴリ押し"で勝ち進んだコンビ判明!
先日準決勝進出者全24組が発表されたばかりの第10回目となる『M-1グランプリ』。2010年度から新たに"準々決勝"が設けられ、例年と違い運命の鍵を握る準決勝ステージに進出できるコンビが24組に縮小。
つまり、今年は準々決勝を勝ち残ることが出来るか否かが、運命を大きく左右する状況となるわけである。
準々決勝ステージは、12月3日に東京・翌4日に大阪でそれぞれ開催され、東京大会には49組・大阪大会には26組のコンビが出場。
持ち時間4分、4分15秒経過すると強制終了となるシステムの中、7組ごとに一括りとされ、その間芸人は立ち代わり入れ替わり登場し休みなくネタを披露する。
当社では、最も激戦区となった準々決勝東京大会に密着、会場で起こった笑いと準決勝進出合否の比較を中心に、その実態をお伝えしていきたい。
審査員を務めたのは、構成作家7名。その中には、倉本美津留・前田政二など、"ダウンタウンの側近"の人物が2・3名を連ねていた。
緊張感漂う一発目に登場したのは、人力舎所属でNHK『爆笑オンエアバトル』ファイナル進出経験を持つエレファントジョン。
「結婚」をテーマに、良い意味で手堅くまとまり良いネタでまだまだ温まり終わっていない会場に笑いを生んだ。
一般的に不利だと言われる一組目としては、十分な手応えだったのではないか。
序盤でダークホース的存在となったのが、ナベプロ所属の笑撃戦隊。
「キャバ嬢になりたい」というテーマで繰り広げられるやり取りは完成度が高く、知名度は無いながら多くの笑いを起こしていた。
元ハローバイバイ・金成公信が新たに結成したコンビ・ギンナナはお笑いファンから人気があるのか温かいムードの中「女って・・・」とあるあるを絡めたネタを披露したが、ウケに関してはいま一つ。準々決勝敗退も致し方無い結果。
東京吉本の若手芸人が出演する「AGE AGE LIVE」で1・2を争う人気を誇る期待のコンビ・チーモンチョーチュウは「タヌキの恩返し」をテーマに、序盤第一括りのコンビでは最も笑いを取っていた。
ネタが終わった瞬間、観客も本人も準決勝進出ほぼ確実だと思ったはず。
多くのバラエティー番組で活躍する我が家は、「車」をテーマに、前半は坪倉由幸が杉山裕之・谷田部俊をからかうが後半はその坪倉がハブられた状態でネタが進行。谷田部が掟破りの下ネタを披露するなど普段とは違った展開を見せるも、それほど大きな笑いは無かった。
次の第ニ括り7組では、今年大ブレイクしたピースや、チーモンチョーチュウと同じく東京吉本期待の若手・カナリアが登場。
しかし最も大きな笑いを生んだのは、結成僅か4年目のマヂカルラブリーだった。
「ドラゴンボール」を探すことをテーマに、これでもかと繰り出される"天丼"は会場中大爆笑。
『爆笑レッドカーペット』等のネタ見せ番組以外にはほぼ出演経験がないが、今後注目される逸材となる可能性を感じさせた。
満を持して登場したピースは、「発音」をテーマに"速く言ったらどうなる"といったボケを又吉直樹が次々と出し、綾部祐二がストレートにツッコむパターン。
安定はしていたものの、大爆笑した箇所は無し。不安を残す状態に。
カナリアは「手遊び」をテーマに、安達健太郎がアカペラで歌いながらボン溝黒に教えてあげるといった展開。
元々キャラが立ったコンビだけに、ネタがカッチリとハマった印象。
同じく東京吉本勢で人気が高いブロードキャストは、「子供の躾」をテーマに、荒れた子供を叱る展開だったが、後に登場するえんにちとネタが被った上、えんにちよりも笑いの量は少なかった。
第三括りでは、ダブルネームが十八番であるCHAGE and ASKAの歌ネタでひたすら「チャゲはいい奴♪」と熱唱して沸かせ、決勝進出経験がある東京ダイナマイトは「職務質問」ネタを見せる。
いつものローテンションからボケが繰り出され、確かに笑いは起こるがさほど大きな笑いは起きずそのままネタが終了した。
ゆったり感は「あいうえお作文」で、"あ〜ん"まで時間をきっちり使って全ての作文を披露。
良くも悪くもいつも通りだが、中々の出来栄えであった。
次の第四括りでは、共に青森県出身のコンビ・あどばるーんが、「青森県のランク」をテーマに青森をイジリ倒す新鮮味があるネタを見せる。
島田紳助が絶賛したことで話題となったウーマンラッシュアワーは、お馴染みのバイトリーダーネタで村本大輔がひたすら噛まずに台詞を言い続けた。過去テレビで披露した内容も見られたが、あの超高速ボケは唯一無二だ。
ピースと共に最近プッシュを受けている平成ノブシコブシは、"自称・破天荒"の吉村崇が声を荒らげる場面もあり、「魚」をテーマに彼ららしい展開を繰り広げたが、笑いの量はもう一つ上乗せが欲しいところ。
タイムマシーン3号はボケの関太が体を使ったネタで「最近の小学生のゆとり教育」をテーマにするもののお構いなしに脱線。過去決勝進出経験もある彼らの底力を示した形。
二人ともハゲたコンビ・トレンディエンジェルは、ボケの斉藤司がファンでもある「AKB48」をネタに使用、『エンタの神様』などで見せたショートネタとは違った一面を見せるも、爆発的な場面に欠けていたか。
第五括りは、過去3度決勝進出を果たすもその内2回が最下位だったPOISON GIRL BANDが登場。
「英語」をテーマに、one・two・・・といった数字を面白おかしく発音するボケで、昔ほどのシュールさは削ぎ落とされ王道漫才のテンポに近づけた感がある。
他、とろサーモンは村田秀亮が「(金正日の三男)金正男に似てる」とボケ大笑いを誘い、ハリガネロックのユウキロックに「今年度のM-1ファイナリスト」と毎年猛プッシュされる囲碁将棋が安定して大きな笑いを生んでいた。
いよいよ終盤の第六括りで最もセンセーショナルだったのがスリムクラブ。
一般的な漫才のテンポを完全に無視し、言葉を発していない時間の方が長いのではないかと疑うほど溜めて溜めて、そして発するボケがドカンドカンウケるという斬新なスタイルで会場を盛り上げた。
『エンタの神様』ではボケの真栄田賢が"フランチェン"というキャラクターで出演していたが、その独特の声が笑いをアシストしていたのかもしれない。
ナイツは、今回登場した49組で唯一時事ネタを用いて、浅田真央・谷亮子・サッカーの駒野友一・市川海老蔵らをメッタ斬り。
「田村でもかね(金) 谷でもかね(金)」や「日本代表が負けたのは全て駒野が悪い」など風刺や禁句を織り交ぜ、"若手風ベテラン漫才"の実力を魅せつけた。
パンクブーブーもさすが王者とあって安定したネタを見せたが、この日披露したネタは3週間ほど前に放送されたばかりのテレビ朝日系『M-1グランプリ プレゼンツ MANZAIカバーズ』で披露したものと同じ「コンビニ」ネタ。
前年度王者があからさまなネタの使い回しというのは如何なものか、疑問を抱かずにはいられない。
最終第七括りは、磁石・ジャングルポケット・トリを務めたハライチの3組が大きな笑いを生んでいた。
ハライチは「刑事」をテーマにするもいつも通りどんどん関係ない話に進展、ボケの澤部佑が全てを拾い笑いに代える展開で、既にこのスタイルが観客にも周知だったためかキレイにハマり、トリに相応しい出来栄え。
東京吉本勢で人気が高いLLRは「競馬」をネタにするも、いま一つ突き抜けた感が無く、温まりきった会場を活かすことが出来ず。
ジャングルポケットは、小ボケの太田博久を大ボケの斉藤慎二がイナしながら、ツッコミ・武山浩三とのやり取りを進めていく展開。
終盤ということもあり、斉藤と武山の絡み、斉藤と太田の絡みいずれでも大きな笑いを生んでいた。
準決勝進出と以上の流れを対比してみると、確かに大方のコンビは順当に勝ち進んだように思えるが、単純な会場内での笑いの量を踏まえると、ピースと我が家の勝ち上がりには違和感が残る。
特に我が家は、序盤だったことを考慮しても、中盤以降の大半のネタよりもウケは良くなかったはずだ。
また、東京ダイナマイトやPOISON GIRL BANDも、結果だけ見ると無難に進出ように見えるが、実際はボーダーラインを竸っていただろう。
他のコンビと比べても、過去複数回決勝進出を果たしたという圧倒的なキャリアの差は見受けられなかった。
逆に、準決勝進出を果たしたコンビで新鮮味があるスリムクラブ・マヂカルラブリーには、準々決勝と同じく大きな笑いを期待したいところ。
基本的には実力とウケた度合いに沿ったメンバーが残っているが、どうも一部で作為的な選出がなされていると勘繰ってしまう今年の『M-1グランプリ』。
準決勝は12月12日、東京・両国国技館にて開催されるが、その結果云々によってはいよいよ視聴者から見捨てられ悪評の声が轟く事態へとなりかねない。
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