スピードワゴン･小沢一敬が｢愛は全く信じてません｣とあま～い恋愛観を告白

スピードワゴン･小沢一敬が｢愛は全く信じてません｣と"あま～い"恋愛観を告白

お笑い芸人のスピードワゴンのボケ･小沢一敬が2月26日､自身初となる著書『でらつれ』を発売した｡
27日には東京･紀伊国屋書店新宿南店で発売記念握手会を開催｡

集まったファンに｢出産したことないけどそんな感じですね｡放任主義なので､どんな人と出会っても良いけど､できるだけすてきな人と出会ってほしいな｣と十八番の"あま～い"メッセージを贈った｡

『でらつれ』は､35歳という人生の岐路に立った男女18人を､恋愛､青春､ミステリーなどさまざまなジャンルで描いた連作短編集｡
作家の"先輩"である劇団ひとりからは､｢作者の名前が隠れていても小沢くんって分かる｣との言葉を貰ったと明かした｡

小沢一敬は子供の頃から小説が好きだったそうだが､『webザテレビジョン』のインタビューで小沢一敬は以下のように今作を説明した｡

まず､初の著書が発売されるにあたっての心境は､
｢"産みの苦しみ"を終えて､今は慌しく毎日を過ごさせていただいています｡発売されて世に出て､小学校に入るくらいかな､ひとり立ちしてくれたらやっと客観的に見ることができるのかなと思います｡二人目の子ども､次回作も書きたいですね｡『長男の時は大変で･･･』なんて言いたいです｡｣
と早速"小沢ワールド"が炸裂｡

子供の頃から本は好きで､よく小説を読んでいたという小沢一敬｡
高校入学後2ヶ月程で中退した後､社会に出て働く傍らSF小説を書き始めていたという｡
本を書かないかと言われた時は､二つ返事で快諾し､その場で自らの構想を提案､それがそのまま採用されたのだと語った｡

では､小沢一敬は小説のネタをどのように収集しているのか?

｢ぼく､毎日遊んでるんですけど(笑)､遊んでいるうちに友達と話したことや聞き知ったことを表現したくなるんですよ｡パチンコ屋の話は飲み屋で後輩が『パチンコ屋でこんなことがあったんです』と話してくれたのがきっかけで浮かびましたしね､ぼくはパチンコはしないんですが｡お笑いのネタを考えていたときは夢の中にネタが浮かぶことがあって､小説モードのときは小説が夢の中に浮かぶこともありましたね｡こう言うとちょっと天才みたい(笑)?｣

スピードワゴンのネタを考えているのも小沢一敬｡特にコントは夢がネタ元になることもあるそうだ｡

『でらつれ』には恋愛に纏わるストーリーも綴られているが､｢小沢一敬にとっての恋愛とは?｣との質問にはこう回答している｡

｢スゲー難しい話ですよね｡ぼくは､愛は全く信じてません｡逆に恋は信じてるんです｡恋は愛より下に見られがちですが､ぼくはそうは思わない｡なぜなら､愛は他者に対して誓った時から責任が生まれて､二人で続けていかなければいけないことだから｡でも恋は自分ひとりが勝手にしていることだから信じられます｡｣

一見自己中心的なのでは､と捉えられてもおかしくない発言だが､そんな小沢一敬もいつかは"愛"を信じる日が来るはず｡

｢いずれそうなれたらいいなとは思いますが､地球が広すぎるからなぁ(笑)｡『この人いいな』と思っても､世界にもっと気の会う人がいるかもと思ってしまって｡でもこの間ブラジルに行ったときは､ブラジル人女性は違うかなと思いました(笑)｣

現実的な話も出てきたところで､ずばり小沢一敬の好きなタイプの女性を掘り下げると､

｢フワフワっとした感じのする人､つかめない子､まあるい子が好きです｡三角定規みたいにとんがった感じ､直線を引くものじゃない感じの人がいい｡自然界ってすべて流線型で､直線を作るのは人間だけなんですよ｡｣

と小沢一敬が一答するごとに一捻り加えられた言葉が発せられていく｡

本作も､ネタが浮かび文字に書き起こしたら相方の井戸田潤に見てもらい､その反応を基に書き進めていったそうだが､井戸田潤は小沢一敬が執筆に汗水垂らす間､｢R-1ぐらんぷり｣に出場するなどピンで活動していた｡

握手会では記者陣から｢方向性に違いが(あるのでは)?解散も視野に?｣と突っ込まれると､｢方向なんて､みんな勝手に歩いていくんです｡活動休止はあるかもしれない･･･いや､ないないない!｣とここはストレートに否定｡

今後も小沢一敬の"あま～い"言葉の暴走を止める役は､井戸田潤が担っていくことになるようだ｡
"小沢ワールド"を堪能してみたい人は､ぜひ『でらつれ』を一読してみてはいかがだろうか｡

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