死体役が大絶賛されたモデル･前田希美とは何者!? 異色の経歴､意外な過去とは?

かつて押切もえ･益若つばさ･小森純らを輩出したティーン向けギャル系ファッション誌『Popteen』で､一際異彩を放つモデルが話題を集めている｡

髪は茶色か金髪､派手なメイクが当たり前な同誌に似合わぬ黒髪｡一見､『Seventeen』若しくはアイドルグループにいそうなビジュアルだ｡そんな彼女の名前は"まえのん"こと前田希美｡見た目が異色なら､キャリアもまた他の専属読者モデルとは大きく異なる｡

当時12歳でローティーン向けファッション雑誌『ピチレモン』のオーディションに合格して専属モデルの座を勝ち取ると､歴代最多(※2012年時点)の表紙登場回数25回の金字塔を打ち立てた｡モデル業のみならず､ドラマ『龍馬伝』や『Q10』､映画『携帯彼氏』等女優業にも力を入れている｡バラエティー､CMにも多数出演経験があるマルチタレントである｡

6月30日から公開された映画『臨場劇場版』に､前田希美は死体役を演じた｡死体役といっても､ただ動かなければ良いというわけではない｡前田希美が『スポーツニッポン』のインタビューで｢まぶただけでなく瞳も動かせないから、凄く難しい｡目の前で人が動いても瞳が反応しないよう必死に焦点を遠くに合わせました｣と語っている通り､劇中で彼女は目を開いた状態の死体を演じている｡
本番中呼吸が出来ないのは勿論､リハーサルの段階で体に血のりを付けているため､リハーサルが終わってもその場を動けない｡撮影が行われたのは昨年12月｡およそ3時間もの間､地べたに横たわったままだったという｡

映画『携帯彼氏』で初めて死体役を演じて以降､｢死に方にもさまざまな演技があると知り､またやりたい｣と思い､果敢に挑戦している｡現役『Popteen』モデルが映画､しかも死体役で出演するのは前例がないだろう｡

前田希美の特筆すべき点は他にもある｡黒髪ストレート､薄めのメイクが特徴の彼女は､AKB48メンバー･渡辺麻友に似ているとかねてから評判になっていた｡同時期に『Popteen』モデルになった松本愛も当初は黒髪だったが､現在は茶髪に｡

今年2月に更新したブログエントリーでは､中学時代､ギャル系とは程遠いロリータ系ファッションを好んで着ていたことをカミングアウト｡髪の毛には大きなピンクのリボン､メイドさんのような洋服を身に纏い､普通に私服として撮影現場に行っていたという｡
『ピチレモン』在籍時代はよく披露したロリータファッションも､『Popteen』に移籍して以降はしばらく封印｡久々に解禁したところ､多くのファンから絶賛を浴びた｡

黒髪･ロリータ･女優･死体･･･彼女を取り巻くキーワードは多い｡そのいずれもが､従来の『Popteen』モデル像を覆すものだ｡
まだ先輩モデルが誰も辿ったことがない道を､前田希美はひたすら邁進し続ける｡

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