Wコロン･ねづっちが芸人として苦悩中! 視線の先にある大きな目標とは?

超人技とも言える"謎かけ芸"で各局から引っ張りだこの人気芸人となったWコロン｡

ボケのねづっち､ツッコミの木曽さんちゅうから成るコンビで､それぞれ東京･兵庫出身のためか､お笑い観も異なりねづっちは牧伸二や堺すすむの話芸に衝撃を受けたのに対し､木曽さんちゅうはダウンタウンに憧れ浜田雅功のツッコミや松本人志の天才的な言葉遊びに惹かれたという｡

共に組んでいたコンビを解散し新たな相方を探している時､ねづっちが木曽さんちゅうに声を掛けたが当初はいい答えは貰えなかった｡そこで｢浅草の演芸に来たらすぐに飯が食える｣と誘い文句を言うとすぐに反応し浅草の世界へ飛び込んだ｡
しかし到底飯が食えるほど稼げるわけもなく､木曽さんちゅうは今でもねづっちに対し疑心暗鬼なんだとか｡

今やWコロンの代名詞となった謎かけは､勿論"一日にしてならず"だが､即興で作るコツはあるとねづっちは説明する｡『MSN産経ニュース』では､即興謎かけの具体的なポイントが語られていた｡

お題が与えられたら､まずオチ(その心は･･･)と考える｡次に､オチに当てはまるもの(･･･と解く)を考えていくのだそう｡
オチをどのように連想するかについては､与えられたお題を頭の中でその情景を浮かべる｡
例えば､｢海｣というお題なら､イメージで波･サーフィンをしている人･ヨット･砂浜などいくつか関連する物を思い浮かべ､そこから言い回しを変えたりして何かオチに繋がらないかと考える｡

例題では､ヨットを船に転換し､船を英語のship(シップ)に変換､すると"湿布"というオチが出来上がる｡
あとはもう一つ､何で解くかを考えれば､謎かけが完成するのだ｡

とはいえ､我々素人がいきなりねづっち程のスピードで完成させることは到底不可能｡彼曰く､
｢慣れだと思います｣と言い切り､相方･木曽さんちゅうは､
｢楽しくやる､ということではないですか｣と観客から歓声が沸いた時の嬉しさをエネルギーにしていくことで現在の神業が成り立っていると分析している｡

謎かけという古典的ジャンルでブレイクを果たしたWコロンだが､今の現状に満足しているわけではない｡
今後の目標を､
｢ぼくらは漫才師｡お笑いのM-1で勝ち上がれるように頑張りたい｡ぼくらのスタイルを気に入ってくれる人を一人でも増やしたいです｡｣
と､あくまで漫才で頂点を目指す｡

だが､『M-1グランプリ』の頂きへの道はまだまだ遠い｡
Wコロン自らが今年出版した単行本｢なぞかけで『脳活』!｣にも書かれていたが､大人は喜んでくれるが子供に理解してもらうのが難しいことと､あまりの速さに感心される一方で笑いを取ることが出来ていないことが今の悩みだという｡

悩み続けていることも原因の一つなのか､以前ねづっちはとあるイベントで､
｢最近､即興謎かけし過ぎて､白髪の量がハンパない｣と漏らしており､｢給料言いましょうか? まずは20万円以上もらいたい!｣と厳しいお財布事情を告白していた｡

芸人としてさらに上を目指すWコロンは､新兵器として"笑いが取れる謎かけ"も研究中だといい､一つの形となれば大きな武器となることは間違いない｡

それでは最後に､ねづっちがココ最近の旬なタレントをお題にした謎かけを3つ紹介しておこう｡
いずれも秀逸な作品ばかりだ｡

･｢沢尻エリカさんとかけて裁判官と解きます｡どちらもハンケツだ～｣(『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』公開アフレコにて)

･｢玉置浩二さんとかけて立ちはだかる壁と解きます｡のりこ(典子)え(得)ます｣(同上)

･｢"赤ちゃん"と掛けまして"クラシックコンサートの演奏者の気持ち"と解く｡その心は･･･どちらもセイチョウ(成長/静聴)してほしい!｣(産休していた内田恭子が『天才をつくる! ガリレオ脳研』に復帰した収録にて)

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