必殺仕事人
[第10話]
黒頭巾をかぶった無差別殺人鬼が出没していた。その正体は小山内儀助(荒川良々)。03/20放送
彼は母・セツ(池上季実子)と3人の使用人がいる武家屋敷の息子で、三十半ばになっても親元で何不自由なく暮らしていた。
一方、源太(大倉忠義)は仕事人として罪悪感に苦しんでいた。
それを知った小五郎(東山紀之)は源太を叱咤し、ヘマをしたらオレがお前を斬ると言い放つ。
そんな中、儀助は次の犯行を起こし、偶然その場に涼次(松岡昌宏)と如月(谷村美月)も居合わせた。
涼次はとっさに仕事道具を使って如月の身を守ったが、公衆の面前で仕事人と知られてしまうような行動を取ったことを主水(藤田まこと)に激しく責められる。
やがて、儀助は使用人の乙部(平泉成)と留吉(大富士)に、黒頭巾をかぶる現場を目撃されてしまう。
それを聞いたセツはもう一人の使用人・喜平(内山信二)を身代わりにして儀助をかばおうと思いついた。
結局、喜平は乙部と留吉に殺され、その死体は黒頭巾に仕立て上げられる。
だが、乙部と留吉はセツに口止め料として小山内家の財産すべてを要求。
儀助は「黒頭巾はまだ生きている」と言い残し、家を出て行った。
セツは絶望し、息子を殺してくれるよう依頼する。
標的は乙部と留吉と儀助。だが、小五郎だけはその仕事を断る。
主水が乙部、源太が留吉、涼次が儀助を仕留めた。
すると、セツが儀助をかばおうとし、そこに現れた小五郎が彼女を斬り捨てる。
一方、源太はまだ息のあった留吉に襲われ、何とか反撃してとどめを刺した。
だが、そこを見廻り中の伝七(福士誠治)に目撃されてしまう。
06/26
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キャスト
渡辺小五郎 / 東山紀之(ひがしやまのりゆき)普段は南町奉行所の中で見廻り役を担当している。
見廻りという役をいいように使い、ろくに見廻りもせず芝居見物に夢中なのが彼の本当の姿。
しかし彼にはもう一つの裏の顔があった。
それは“裏稼業”。裏家業を任せれば周りと比べても非常に腕の立つ仕事人なのだ。
世にあふれる悪者もこの男に目をつけられたらお終いだ。
中村主水 / 藤田まこと(ふじたまこと)
裏家業界の大ベテランの仕事人。今でこそ若い仕事人に仕事を任せることも多いがその腕は今も健在だ。
しかし相変わらず家では、姑・せんと嫁・りつに邪魔者扱いされており、肩身が狭い毎日を送っている。
果たして今回の主水はどんな熟練技で悪を葬り去るのか。
経師屋の涼次 / 松岡昌宏(まつおかまさひろ)
普段は襖(ふすま)や屏風(屏風)を修理する経師屋として働いている男。
仕事が終われば好きなものを食べて好きなもの飲むことで幸せを感じている優雅な男だが、そんな彼にも裏の顔があった。
彼も裏稼業として仕事人の顔を持つのだ。もちろん仕事の腕も抜群。
筆と針を使った巧みな技で悪を懲らしめる。
からくり屋の源太 / 大倉忠義(おおくらただよし)
普段はからくり仕掛けの人形を作る仕事をしている職人。
しかし、この若さにして“仕事人”という裏の顔を持つ。
仕事人になったきっかけは惚れた女をある事件で殺されたから。
人の尊い命を奪うような悪戯はこの男が許さない。
花御殿のお菊 / 和久井映見(わくいえみ)
普段は常磐津の師匠として常盤津節を広めている美しき女性。
しかし彼女も裏稼業の持ち主である。
裏稼業での彼女の役割は主に情報収集。
恨みを晴らすことを願う頼み人たちから“仕事”を請け負い、仲間の仕事人たちに仕事を割り振る役回りだ。
度胸も据わっており、自己主張の強い仕事人たちを一手にまとめている隠れたリーダー的存在。
如月 / 谷村美月(たにむらみつき)
玉櫛の妹で伊賀忍者として行動している。
今回、姉の玉櫛のあとを追って江戸を訪れた。
そんな彼女は江戸に着くなり、涼次のもとを訪れた。
大河原伝七 / 福士誠治(ふくしせいじ)
小五郎の後輩にあたる男。生真面目な性格からか南町奉行所で変人扱いされている小五郎にも、ついつい優しく接しては周りから変わった目で見られている。
普段の楽しみは、小五郎が持参する豪華な弁当をおすそ分けしてもらうことである。
坂本勘助 / 宇梶剛士(うかじたかし)
南町奉行所の筆頭を務める同心。強面のわりには声を荒げて怒ることはないが、小五郎のようないい加減な人間に対しては疎ましく思っている。
作太郎 / 前田航基(まえだこうき)
本当の父親ではないものの、父のように慕う源太と共に、めし処「その」を切り盛りしている男の子。
そんな作太郎の父親は、作太郎がまだ幼いときに亡くなっており、母一人に育てられてきた。
しかしその母親も亡くなり、作太郎の母に惚れていた源太によって引き取られた。
それからは仲良く2人で暮らしている。
渡辺ふく / 中越典子(なかごしのりこ)
小五郎の妻で母・こうと共に渡辺家を発展させようと毎日奮闘している女性。
全ては夫の出世のためと料理の習い事にも通っている。
そんな妻の姿に若干迷惑している小五郎だが、彼女の思いやりに文句は言えないと本音は隠したままでいる。
中村せん / 菅井きん(すがいきん)
主水の姑で日頃から主水の駄目ムコ振りには呆れている。
奥様連中からは尊敬を集める存在で、家には各家の奥様方が毎日のように集まっている。
当然これが原因で主水は家に帰りたがらない。
渡辺こう / 野際陽子(のぎわようこ)
小五郎の姑で、日頃から小五郎の出世ばかりを考えている。
出生の為ならなんのその、料理の鍛錬や健康への気遣いは欠かせない。
どう考えても小五郎から面倒だと思われているのは間違いない。
口癖は小五郎に対し言う「ムコ殿」。
これを聞くたびに小五郎は背筋が凍る思いをしている。
玉櫛 / 水川あさみ(みずかわあさみ)
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