なでしこ･仲田歩夢に先輩の近賀ゆかり｢サッカーやめちまえ｣と厳しい叱責!

｢2012 FIFA U-20女子ワールドカップ｣でベスト8進出を決めている通称"ヤングなでしこ"｡予選グループリーグは2勝1分の1位で突破した｡絶対的エースの京川舞は怪我により長期離脱中｡主力となる田中陽子は予選3試合で4得点､猶本光も2得点を挙げる活躍を見せた｡その中で苦しんでいるもう一人の主力メンバーが､"美人レフティー"こと仲田歩夢だ｡

第2戦のニュージーランド戦では､クリアミスに因りオウンゴールを相手チームに献上してしまった｡彼女にとって人生初の体験に冷静さを失い､途中交代｡第3戦のスイス戦は出場メンバーから外された｡若きエースは今苦悩に駆られている｡
ヤングなでしこで1･2を争う注目株で各種メディアからの取材が多い｡しかし､｢見た目で取り上げられることが多い｣｢取材には慣れない｣と､プレーではなくビジュアルの話題ばかりが先行する現状も､悩みの種の一つ｡

女子サッカーの名門･常盤木学園高校から､澤穂希らが所属するINAC神戸へ2012年入団｡同期には京川舞と田中陽子がいる｡いち早くなでしこリーグに出場したのは京川舞で､初出場でいきなり得点を挙げた｡仲田歩夢には中々チャンスが回ってこない｡同じ高校で切磋琢磨してきた盟友が､いつの間にか遠い存在になっていた｡

BS朝日にて放送中の『SPORTS X』で今年6月､仲田歩夢らINAC神戸ルーキーの3人が取り上げられた｡京川舞が怪我を負う以前､田中陽子と仲田歩夢は控え選手の練習メニューを､対する京川舞は澤穂希･川澄奈穂美らレギュラー陣に混じって練習｡処遇に差がついてしまった｡｢京川舞にあって自分に無い物はなにか｣と探し続けるも､答えは見つからない｡

高校サッカー及びヤングなでしこと､W杯を制覇したなでしこJAPANの正レギュラーでは圧倒的にレベルが違うと痛感する日々｡紅白戦でも自分の思うようなプレイが出来ずミスを連発｡しかもINAC神戸では､実戦練習をした後さらに肉体を追い込むため10分間のインターバル走を行う｡仲田歩夢は途中で体力の限界を迎えリタイアしてしまった｡

そんな彼女を練習後､なでしこJAPANメンバー･近賀ゆかりが呼び止め､｢頑張ってたの?今日｡『サッカーやめちまえ!』って言われたことある? ないでしょ!?｣と厳しい言葉を浴びせた｡近くに監督も座っており､敢えて痛烈な一言を言い放ったのだろう｡仲田歩夢の精神的成長のために｡

仲田歩夢や田中陽子の心のなかには､常に京川舞の存在がある｡怪我でサッカーが出来ない彼女の分も全力でプレーして勝利を導きたいと決意している｡
｢2012 FIFA U-20女子ワールドカップ｣準々決勝の相手は宿敵･韓国｡勝利すればいよいよメダルが見えてくる｡仲田歩夢には得意の左足で是非ともゴールを決めて欲しい｡

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