｢アメトーーク!｣はわざと視聴率を下げている!? 業界内で囁かれる都市伝説!

｢家電芸人｣｢運動神経悪い芸人｣｢中学の時イケてない芸人｣｢徹子の部屋芸人｣など､斬新な切り口から誕生した企画が好評を博し､一般層のみならず業界内視聴率も高いと言われている､テレビ朝日系『アメトーーク!』｡

毎年年明けにNHKで放送される『新春テレビ放談』でも､2010年･2011年と2年連続で年間1位を獲得している｡
リアルタイム反響の指標となるTwitterの動向を見ても､『アメトーーク!』が放送される木曜深夜は同番組に関するツイートが増え､｢Twitterトレンド｣(沢山つぶやかれているワード)TOP10にランクインすることも珍しくない｡

『新春テレビ放談』が独自にアンケート調査して発表する｢人気バラエティーランキング｣にランクインした他の番組は､『ホンマでっか!?TV』『しゃべくり007』『世界の果てまでイッテQ!』等々｡
『日経エンタテインメント!』で掲載される｢バラエティ番組平均視聴率ランキングTOP50｣の上位と多少顔並びは異なるものの､上記の番組は15位以上に入っている｡
かたや『アメトーーク!』は､27位と視聴率がさほど高くない｡録画率を抜きに考えた上で､視聴率の差が開いているのは明らか｡

お笑い好き視聴者から絶大な支持を受ける『アメトーーク!』について､『新春テレビ放談2012』内で千原ジュニアは､｢聞いた話ですよ｡本当の事は分かんないですけど｣と前置きした上で､
｢やっぱり数字がすごいとゴールデンでレギュラーとしてやりなさいとなるから､そうならないように何回かに1回は泥の何年組とか入れて､数字を(調整)｡ちょい落とすという｡｣
と端から見えない帳尻合わせを図っているとの説を展開｡
森三中･大島美幸の夫で人気放送作家の鈴木おさむも｢僕もそれ聞いた事あります｡都市伝説として｣と発言した｡

出演機会が多い関根勤も､
｢ゴールデンでスペシャルでやると視聴率取れたじゃないかと言われちゃうと嫌なんで､最後の5分に江頭2:50が出るという。そうすると女性がみんなチャンネル回しちゃうんですよ｡そこで帳尻合わせて､全体の視聴率を少し下げてやっぱりゴールデンには出ない方がいいですよ｡やっぱり11時が我々の時間ですよというふうにいってるんじゃないかっていう･･･｡｣
と生々しい裏事情を､あくまで"都市伝説"として語っていた｡

『アメトーーク!』を手掛けているのは､『ロンドンハーツ』や『333』も担当する加地倫三氏｡
彼はこよなく"現場"を愛する人間で､鈴木おさむによれば､プロデューサーなのにフロアの一番前でカンペを持っており､自分の担当外のディレクションも数回に1回やるという｡
｢じゃないと他のディレクターに言えなくなるからやり続けてる､と言ってました｡編集も自分で演出する｡｣

自分が手掛ける番組を愛する彼なら､その番組を長続きさせるべく､適切な放送時間も当然認識している｡
視聴者の多くも同じ意見だと思うが､『アメトーーク!』は23時台が相応しく､ゴールデン進出はむしろ期待されていない｡
突拍子も無い企画も番組スタッフ納得の上で収録しているにしろ､良い意味で"失敗しても良い"という気持ちが心の中にあるのではなかろうか｡

『ロンドンハーツ』は｢バラエティ番組平均視聴率ランキングTOP50｣で31位､『シルシルミシル』は36位､『お試しかっ!』が21位と､実は『新春テレビ放談』の｢人気バラエティーランキング｣でランクインしたテレビ朝日系の番組は､いずれも年間視聴率はさほど高くない番組ばかりなのだ｡
加地倫三氏に限らず､若手ディレクターが万人ウケはしなくても新しい独自性のある番組作りを目指した結果が､確実に視聴者から手応えを得ている｡

『アメトーーク!』はこれからも､"テレ朝のゴールデンタイム"23時台に君臨し続ける｡

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