岩隈久志､メジャー移籍も即トレード!? アスレチックスとの交渉は難航必須!!

ポスティングシステム(入札制度)を利用したメジャー移籍を目指している楽天の岩隈久志投手について､大リーグ機構(MLB)は8日､アスレチックスが最高額を入札し交渉権を獲得したと伝えた｡
楽天側はすでに入札額を受諾しており､これから30日間の独占交渉がスタート｡
しかし､高額年俸やチーム事情で交渉は長期化が予想されている｡

有力視されていたマリナーズほか､レンジャーズも入札したとされる中､交渉権を獲得したアスレチックスは､
｢岩隈選手への入札が楽天に受け入れられて光栄だ｣(サンケイスポーツより)
と声明を発表｡
昨年1月から楽天と業務提携を結ぶなど､岩隈獲得への積極的な姿勢が実った形だ｡

しかし､移籍に向け問題は山積み｡
アスレチックスの今季総年俸は5165万ドル(約41億8000万円)｡
これはメジャー全30球団中28位で､決して資金力のあるチームとはいえない｡
アスレチックス側は岩隈に対し､年俸400万ドル(約3億2400万円)前後の条件を提示するとみられるが､岩隈側の最低ラインはチーム最高年俸となる800万ドル(約6億4800万円)｡
双方にはほぼ倍額の隔たりがあり､どこまで歩み寄れるかがポイントになりそうだ｡

また今季､ア･リーグ西地区2位の好成績を残したアスレチックスは先発陣が充実｡
ケーヒルの18勝を筆頭に､G･ゴンザレスが15勝､5月に完全試合を達成したブレイデンも11勝を挙げており､チーム防御率は3.56はア･リーグトップの成績だ｡
そのため､岩隈を獲得した場合も先発ローテーションに空きはなく､手薄な野手陣を補強するためのトレード要因として即放出というプランも検討されているという｡

｢ドキドキしながら待ちたい｣(スポーツ報知より)
と心境を語った岩隈｡
メジャーリーガーへの第一歩は､想像以上に厳しいものになりそうだ｡

(2010年11月9日)

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