マリナーズ･岩隈､2回3失点のほろ苦デビューも｢感じとしては良い｣と手応え!

米大リーグ･マリナーズの岩隈久志投手が28日(日本時間29日)､初めての実戦となる紅白戦に先発｡
1回0/3を投げ3安打2四球3失点と打ち込まれ､予定の2回を投げきれずに降板となった｡

初回は3者凡退と最高の立ち上がりを見せた岩隈｡
しかし､2回に突如制球を乱し､メジャーの洗礼を浴びることになった｡

先頭のヘスス･モンテロ捕手に初球の甘い直球を左中間二塁打され､四球と味方の失策で1点を失い､なおも無死二､三塁｡
ここで打席に迎えたのは､日本時代に何度も対戦した川崎宗則内野手だった｡

勝手知ったる相手に対し､カウント2-2から､
｢外角に投げたいと思った｣(スポーツ報知より)
という岩隈だが､オリボ捕手のサインは内角の直球｡
要求通り内角へ投げたが､結果は中前へのタイムリー｡
後続にも左翼線二塁打を許し､この回は1死も取れずに降板した｡

ほろ苦いデビュー戦となった岩隈だが､その表情に暗さはない｡
｢今日は捕手の要求通りやって､自分がどれだけコントロールできるかを試したかった｣(同)
と試合での狙いを明かし､
｢内容はいいものじゃないけど､僕の中では感じとしては良かった｣(同)
と手応えを口にした｡

投球を見守ったウィリス投手コーチも､
｢最初の登板を終えて､体に問題がないのが何より｣(同)
と冷静にコメント｡
投球内容については一定の評価を与えており､今回の結果を重視するつもりはないようだ｡

初登板を終え､今後の課題について､
｢もっとキャッチャーと話して､考え方とかを理解してやっていきたい｣(ニッカンスポーツより)
と語った岩隈｡
5日に予定されるオープン戦初登板では､本来の打たせて取る投球を見せてほしいものだ｡

(2012年3月1日)

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