「27時間テレビ」が被災地ボランティアを「復興スマイルライブ」の設営係に利用!
日本全国に笑顔を届けることをテーマに放送された2011年度のフジテレビ系『FNS27時間テレビ』。
「すぽると!SP」でジャルジャル福徳秀介らが岡村隆史を執拗にイジメる"コント"が視聴者から反感を買ったものの、エンディングでナインティナイン二人が一緒にゴールテープを切る瞬間は大きな感動を呼んだ。

イジメ問題も岡村隆史本人がラジオで詳しい事情を説明。福徳秀介を擁護する主張を述べたことで一応収束へと至ったが、『FNS27時間テレビ』では視聴者の見えないところでもう一つ重大な問題が発生していたという。『週刊朝日』が報じている。

同誌によると、番組内で東日本大震災被災地復興支援企画の一つとして宮城・南三陸町にて行われた「復興スマイルライブ」のため、本来被災地の復興作業に携わるはずのボランティア達が施設準備を手伝う事態が起こっていた。

問題を大きくしたのは、ボランティア参加者たちはわざわざ自費で3500円を支払い、被災地へと個人バスで向かっていたこと。
集った参加者は全42名で、当初「(被災地での)ボランティア」とだけ聞かされてやってきた彼らがバスに乗って着いた先が「復興スマイルライブ」を開催する学校。

会場に着くと番組スタッフらしき人物からスタッフパスを渡され、作業は予定より早く終了した。
ボランティア参加者の中には関西地方や九州地方から駆けつけた人もおり、「何故テレビ局の手伝いを・・・?」と疑問の声をあげる人もいたとか。

つまり、ボランティア者にとっては、善意で往復の移動代を支払い被災地へ向かったものの、待っていたのはテレビ局が本来アルバイトを雇ってやるべき作業。
被災地にいち早く平和で健全な街を取り戻してもらいたいと願うボランティアの人たちにとって、不本意なのも納得だ。

週刊朝日』がフジテレビに問い合わせたところ、
「『復興スマイルライブ』はフジテレビの『27時間テレビ』を契機としたものですが、南三陸町に企画趣旨をご理解、賛同いただいた、町の復興を目的としたイベントであると認識しております」(引用:週刊朝日)
と非を認めず、ボランティアツアーを計画した旅行会社も
「今回に限って、(南三陸町から)『お祭りの手伝い』と言われて引き受けましたが、不満を感じられたお客様もいて、申し訳なく思っています。『復興市』に要するテントなどの設営に限って人を割り振りました」(一部引用:同)
と同じく責任の所在を明らかとしていない状態。

視聴者やネットユーザーからも、当然批判の意見が殺到。
フジテレビ系列局の騒動も含め、放送免許剥奪を求める声も多く見られる。

"笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん"をテーマに放送した『27時間テレビ』は、意に反してどうも笑顔になれなかった人も少なくなかったのが実際の結末なのかもしれない。
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