ヤクルト3億8000万で李獲得! 強力サウスポーで打倒巨人誓う

ヤクルトは27日、東京・新橋にある球団事務所にて入団会見を行い、韓国プロ野球・斗山から今季FAで獲得した李恵践(イ・ヘチョン)投手(29)との正式契約を交わしたことを発表した。

契約内容は年俸80万ドル(日本円換算でおよそ7600万円)に加え、出来高払いの2年契約。
初期契約金等も含めると2年総額で400万ドル(日本円換算でおよそ3億8000万円）となった。
背番号も発表され「49」に決定したという。

この李恵践投手が注目されるのには理由がある。
スリークオーターから投じられた球は直球で150キロを超える豪腕左腕。
日本球界にはなかなかいないタイプの投手だけに各球団のバッターは苦しめられることになりそうだからだ。

ヤクルト率いる高田監督も、
「(李は)先発もリリーフもできるし、球に力があって経験も豊富。特に巨人は左で力のあるボールがないと、抑えるのは難しい。期待は大きい」と、開幕一軍ローテーション入りを示唆した。

この会見で高田監督が巨人の名前を出したのは、今季“対巨人”の惨敗が理由だ。
リーグ優勝したもののシーズン序盤はなかなか調子の上がらなかった巨人。それなのにヤクルトはその巨人相手に通算6勝18敗と大きく負け越した。屈辱の惨敗である。
今回の李獲得は“対巨人用”ととらえても問題ないのかもしれない。

そして球団以上に強い自信を見せているのは李本人である。
李は会見で日本プロ野球界への参入について記者から問われると、
「どんな打者でも抑えるという強い気持ちで投げたい。対戦したいのはラミレス。李承ヨプも韓国の先輩だけど、マウンドに上がったら関係ない。抑えたい」
と、強い自信をのぞかせた。

今季、全く調子の上がらなかった先輩・李承ヨプの評価が韓国国内で下がり続ける中、李は“新たな韓国の英雄”になることができるのか。

韓国からやってきた新しい風が低迷苦しむ高田ヤクルトを救う。

(2008年11月28日)

その他のBASEBALLニュース