巨人･沢村､阿部の公開説教で目覚めた! 日本シリーズ初登板初勝利!

【日本シリーズ第2戦巨人 1-0 日本ハム東京ドーム】

巨人･沢村拓一投手が28日､日本シリーズ第2戦に先発｡
8回3安打無失点の好投を見せ､チームを2連勝に導いた｡

日本シリーズ初登板初先発となった沢村｡
気合いが入り過ぎたのか､この試合の初球で陽岱鋼に死球､4番･中田にも死球を与え､いきなり2死一､二塁のピンチを迎えた｡

ここで阿部慎之助捕手は､沢村を落ち着けるため二塁けん制のサイン｡
坂本が素早く二塁へ入ったが､興奮状態の沢村はサインを見落とし､プレート外しただけ｡
これを見た阿部はマウンドへ向かい､沢村の頭を右手で"バシッ!"｡
｢しっかりしろよ､おまえ!｣(スポニチアネックスより)
と激しい口調で"公開説教"を行った｡

これで目が覚めたのか､このピンチを切り抜けた沢村は2回以降エンジン全開｡
力強い直球を軸に日本ハム打線をねじ伏せ､8回には3者連続三振を奪った｡

先頭打者本塁打を放った長野とお立ち台に上がると､
｢とりあえず､思い切ってやるしかないと思って投げました｣(ニッカンスポーツより)
とコメント｡
前日のお立ち台で､
｢明日も勝つ!｣(同)
と叫んだ内海につづき､
｢明後日も勝つ!｣(同)
と拳を突き上げ､本拠地を埋め尽くした観客から大歓声を受けた｡

日本シリーズ初戦から連勝したチームの"V確率"は実に88%｡
30日から戦いの舞台は日本ハムの本拠地･札幌ドームへ移るが､沢村の好投がチームに勢いを与えたことは間違いない｡

(2012年10月29日)

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