広島･河内が2903日ぶりの白星! 野村監督のゲキに打線が奮起!

【広島 4-2 ヤクルトマツダスタジアム】

広島は16日､本拠地でヤクルトと対戦し4-2で勝利｡
7回途中から3番手として登板した河内貴哉投手が1回1/3を無失点に抑える好投を見せ､2903日ぶりの白星を挙げた｡

河内は失策絡みで勝ち越しを許した直後の7回2死一塁の場面で登板｡
最初の打者･川端を3球三振に仕留めると､8回もわずか9球で3者凡退に抑えた｡

テンポのいい投球でチームに流れを呼び込むと､その裏､野村監督から､
｢河内に勝たしたれ!｣(ニッカンスポーツより)
とゲキを飛ばされた打線が奮起｡
安部の二塁打を足がかりに2死満塁とすると､エルドレッド､堂林の連続適時打で3点を奪い逆転に成功｡
最後は守護神･ミコライオが締め､河内に2903日ぶりとなる白星が付いた｡

1999年に国学院久我山高校からドラフト1位で広島に入団した河内は､1年目に巨人戦でプロ初勝利をマーク｡
188センチの長身から投げ下ろす最速151キロの直球を武器に､将来のエースとして期待された｡

しかし､2005年から不振に陥り､制球難で1軍と2軍を行ったり来たり｡
2008年5月には左肩関節唇及び腱板部の修復手術を受けた｡
2010年には自由契約となったが育成選手として再契約し､今年5月16日に再び支配下登録選手され､左のワンポイントとして安定した投球を見せていた｡

久しぶりのお立ち台となった河内は､
｢言葉に表せないくらい最高です｣(スポーツ報知より)
と感無量の様子｡
スタンドから温かい拍手が送られると､
｢いろんな人に支えられた｡その人たち､カープ･ファン､球団のために一球一球投げていきます｣(同)
と誓った｡

チームはクライマックスシリーズ進出を争うヤクルトとのゲーム差を2.5に広げ､再び貯金生活に突入｡
15年ぶりAクラス入りに向け､頼もしい左腕が帰ってきた｡

(2012年8月17日)

その他のBASEBALLニュース