西武の5年目･武隈､8回1死まで無安打! 2年ぶり先発でプロ2勝目!

【西武 2-0 ソフトバンク西武ドーム】

西武の5年目左腕･武隈祥太投手が12日､本拠地でのソフトバンク戦に先発｡
8回1死まで無安打に抑える好投で､プロ2勝目を挙げた｡

この日まで中継ぎとして10試合に登板し､防御率7.94と結果の出ていなかった武隈｡
しかし､岸､西口､石井と先発陣が次々と戦線離脱し､試合前日に2年ぶりとなる先発を言い渡された｡

｢ダメだったら､今年はもう終わるなと｡それくらいの覚悟だった｣(ニッカンスポーツより)
という言葉通り､武隈は立ち上がりから内角をつく強気の投球｡
直球の最速は139キロながら､スライダーとチェンジアップを効果的に使い､ソフトバンク打線に的を絞らせなかった｡

5回には両足をつるハプニングに見舞われたが､自ら続投を志願｡
8回1死から長谷川に左前打を許しノーヒットノーランは逃したが､次打者･高谷を二ゴロに打ち取り､8回途中1安打無失点の力投でリリーフ陣にマウンドを譲った｡

プロ2勝目､先発では嬉しい初白星となった武隈は､
｢ドタバタで1軍に上がってきて､この投球は出来すぎです｣(スポニチアネックスより)
と謙虚にコメント｡
ノーヒットノーランについても､
｢無安打無失点なんてやらなくて良かったです｡杉内さん､マエケン(前田健太)さん｡武隈…｡やらなくて良かった｣(同)
と控えめに語り､笑いを誘った｡

それでも､自らの力投で掴んだチャンスを手放す気はない｡
次回登板に向けては､
｢マグレだと思われたくないので､次に投げるときも今日のような投球をしたい｣(同)
と宣言｡
先発投手が不足する中､楽しみな若獅子が現れた｡

(2012年7月13日)

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