中日の高卒ルーキー･高橋周､高木監督以来52年ぶりとなるプロ1号決勝弾!

【セ･パ交流戦オリックス 2-3 中日京セラドーム】

中日は17日､敵地でオリックスと対戦｡
同点の8回､高卒ルーキー･高橋周平内野手がプロ初本塁打を放ち､接戦をものにした｡

中日･吉見､オリックス･寺原の両先発が好投し､息詰まる投手戦となったこの試合｡
勝負を決めたのは､まだあどけなさの残る18歳の一発だった｡

1-1で迎えた8回､先頭の高橋周は寺原の外角直球を逆らわずに左方向へ｡
しっかりと振り抜いた打球はグングン伸び､左翼席中段に突き刺さる勝ち越しソロとなった｡

高橋周は東海大学甲府高校時代に71本塁打を放ち､昨年のドラフトで3球団から1位指名を受けた逸材｡
しかしプロの壁は厚く､長打力を買われて開幕1軍入りしたものの､2度の2軍落ちを経験｡
この試合まで15試合の出場で安打はわずか3本で､打点もなかったが､ここ一番の場面で見事に結果を残した｡

中日の高卒新人の本塁打は1997年の森野将彦内野手以来｡
高卒新人の決勝弾となると､1960年の高木森道以来､52年ぶりとなる｡

現指揮官につづく快挙を達成した高橋周は､
｢とにかく思い切り振ることだけを考えていた｡まさか入るとは思いませんでした｣(デイリースポーツより)
と初々しくコメント｡
記念すべきホームランボールは､
｢父の日ということで､お父さんにプレゼントしたいと思います｣(同)
と笑顔を見せた｡

リーグ首位を走る中日だが､ここまでの総得点はリーグ5位の172｡
ようやく長距離砲の資質を見せつけた高橋周が､元気のない打線の起爆剤となるだろうか｡

(2012年6月18日)

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