西武･米野､9回2死から逆転満塁本塁打! ｢初めて貢献できた｣と男泣き!

【ソフトバンク 3-5 西武ヤフードーム】
リーグ最下位の西武は26日､敵地でソフトバンクと対戦｡
2点を追う9回2死満塁から米野智人外野手が逆転満塁本塁打を放ち､今季初の連勝を飾った｡

波に乗れないチーム状況を象徴するように､この日も走者を出しながらあと1本が出なかった西武打線｡
しかし､2点を追う土壇場の9回､ソフトバンクの守護神･ファルケンボーグから2本のヒットを放ち､4番･中村が敬遠され2死満塁｡
ここで打席に入った米野は､狙っていたという147キロの高め直球をフルスイング｡
打球は弾丸ライナーで左翼席へ飛び込む､逆転の満塁本塁打となった｡

米野は2000年に北照高校からヤクルトへ捕手として入団｡
古田敦也の後釜として大きな期待を受け､2006年には116試合に出場したが､2010年シーズン途中に西武へトレード｡
昨季はわずか3試合の出場に終わり､今季は出場機会を増やすため外野手として再スタートを切っていた｡

苦節13年､初のグランドスラムが値千金の一発となった米野は､
｢打った瞬間かなりいい手応えで､入るんじゃないかなと思った｡興奮しました｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
スタンドから大歓声を受けると､
｢西武に来て初めて貢献できた｣(同)
と思わず目を潤ませた｡

伏兵の一発に渡辺監督も､
｢こういうのが野球｡誰もが予想しなかったことが起きた｣(同)
と興奮を隠せない様子だ｡

劇的な逆転勝利で今季初の連勝となった西武｡
相手の守護神を打ち砕いての価値ある勝利は､浮上のきっかけとなるだろうか｡

(2012年4月27日)

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