ヤクルト､CS敗退も球団はウハウハ!? ｢90年代の黄金時代のようだった｣

クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで中日に破れたヤクルト｡
2001年以来10年ぶりとなる日本シリーズ進出を目前にしていただけに､選手はもちろん､ファンの落胆も大きかった｡

一方､中日の本拠地･名古屋では百貨店の松坂屋は日本一応援セールを開始｡
市内には祝勝の応援歌が流れ､12日から始まる日本シリーズへ向けて盛り上がりを見せている｡

そんな中､ヤクルトの球団関係者は､
｢かつて『ヤクルトが勝っても何の得もない』といわれたのが悔しくて､2001年の優勝のときに､こちらからお願いしてタイアップしてもらった｡
10年ぶりの優勝セールということで､喜んでもらえると思ったのですが･･･｣(zakzakより)
とポツリ｡
CSファイナルステージでの敗退は思わぬところにも影響を与えているようだ｡

それでもシーズン開幕前の下馬評を覆し､リーグ2位でCS進出を決めたのは立派｡
日本シリーズ進出こそ逃したが､球団にとっては悲しいことばかりではない｡

リーグ3位の巨人を本拠地･神宮球場に迎えて行われたCSファーストステージは､3試合全てで3万人以上の観客を集めた｡
今季の公式戦主催試合の平均観客動員が1万8726人だったことを考えると､いかにCSが盛り上がったかが分かるだろう｡

球場の通路は人で溢れ､売店では弁当やビールが飛ぶように売れた｡
さらに､冠スポンサー料が3試合で700万～800万円｡
これに入場料やテレビの放送権料などを合わせると､収益は1億～1億5000万円にも上るとみられる｡
これには球団関係者も驚きを隠せないようだ｡

｢90年代のヤクルト黄金時代を見ているようだった｡試合前には売店の前にズラッと行列ができ､弁当を買うだけで10分待ちはザラだった｡数百個の弁当が試合開始30分で売り切れたところもあったそうです｡
ビールなどの売れ行きも好調だったそうですから､3試合でトータルすれば4億円以上の売り上げは堅いでしょう｣(日刊ゲンダイより)

これに気を良くしたのか､球団はCS進出による特別査定を導入｡
主力選手たちの年俸アップは確実な状況だ｡

悔しさを味わった選手たちだが､意外にも暖かなオフが待っているかもしれない｡

(2011年11月13日)

その他のBASEBALLニュース