広島不調の原因は野村監督にあり!? 選手起用は球団オーナー任せ!?
4月の好調が嘘だったかのように、ずるずると順位を落としている広島。
今月3日には、セ・リーグワースト記録となる50イニング連続無失点という不名誉な記録まで更新してしまった。

しかし、広島のチーム打率は.248でリーグ2位(10日時点)。
決して打てていないというわけではないのだ。

では、敗因はどこにあるのか。
関係者の間では、
「試合に負けるのは監督の采配が下手だからではないか」(日刊ゲンダイより)
と野村監督に対する批判が強まっているという。

野村監督は2010年、「チーム再建の切り札」として監督に就任。
就任会見では、
「優勝を目指す!選手にもそういう気持ちで、Aクラスを目指すというのはやめてもらいます」(広島東洋カープ公式サイトより)
と力強く宣言したが、結果は13年連続Bクラスとなる5位。
栗原や永川といった主力の故障もあったが、結果の出なかった天谷やヒューバーを起用し続けた采配には疑問の声が挙がった。

そもそも野村監督は2005年の現役引退後、指導者としての経験が極端に乏しい。
選手に直接指導したのは2007、2008年の2回のみ。
それも春季キャンプ限定の臨時コーチという形であった。

こうした指導者としての経験不足は、シーズン中に様々な"珍事"を引き起こしている。

昨季の巨人戦では、投手交代のタイミングを間違え、ベンチから出たところを審判に制止されるという事態が発生。
今季の交流戦でも、必ず1打席を完了しなければならない指名打者に偵察要員の投手を起用する失態を犯した。
これらは「公認野球規則」の認識不足によるもので、指導力以前の問題だ。

一部では選手の起用法に関して、
「根っからの野球好きといわれる広島・松田オーナーの指示を仰いでいる」(同)
といった噂も出てきており、選手からの求心力も低下してきているという。

「自身は努力と独自の感覚でチームの看板選手にのし上がったためか、選手に具体的な指導ができない。不振の選手を見ても、『バットを振れ』『試合で感覚を掴め』などと、当たり前か抽象的な表現がほとんど。いまや監督の指導を受けるのは、ごくわずかな選手だけです」(同)

現役時代は走攻守揃ったプレーヤーとして、数々のタイトルを獲得した野村監督。
しかし、名選手が必ずしも名監督になれるわけではない。
球団側からは長期政権を約束されているともいわれるが、結果を残さなければ、ファンはもちろん、選手達もついてこないだろう。
(2011年6月12日)
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