巨人は日本ハムから高橋信二を緊急補強! 球団は重量打線の復活に期待!

巨人は9日､日本ハムの高橋信二捕手を金銭トレードで獲得したと発表｡
背番号は31で､10日にも入団会見を行うという｡

開幕から20試合を消化して､借金1の3位と勝ちきれない試合が続いている巨人｡
その要因は､リーグ5位のチーム打率.232と不振を極める打撃陣だ｡

昨季44本塁を放った正捕手･阿部は､開幕前に右ふくらはぎの肉離れで離脱｡
期待の大きかった新助っ人･ライアルは打率.212､今季から三塁へコンバートされた亀井も打率.244と低迷している｡
さらに､開幕から5番に座っていた高橋由も､4月26日のヤクルト戦で左脇腹を打撲｡
現在も2軍での調整が続いている｡

そんな苦しい状況の中で､巨人が白羽の矢を立てたのが高橋だ｡

1997年に津山工業高等学校からドラフト7位で日本ハムに入団した高橋は､4年目の2000年に1軍デビュー｡
2003年には105試合に出場し､12本塁打をマークした｡
翌年は初めて規定打席に到達し､日本ハムの捕手として歴代最多の26本塁打､84打点を記録｡
オールスターにも初選出された｡
2008年からは一塁での出場が多くなり､2009年には自己最多の134試合に出場｡
本塁打は8本と減少したが､"つなぐ4番"としてチームのリーグ連覇に大きく貢献した｡

今季は沖縄･名護キャンプ途中で腰を痛め開幕から2軍暮らし｡
しかし､2軍では打率.400､5本塁打と結果を残しており､衰えは見せていない｡

巨人の清武英利球団代表は高橋について､
｢攻撃陣のカンフル剤です｡高橋ほどの選手はどこでも欲しいはず｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
｢阿部が帰ってきたら､もう一度､重量打線の看板を掲げられる｣(同)
と打線再生に期待を寄せた｡

また高橋はこの日､日本ハム球団広報を通じて､
｢入団からさまざまな経験をさせていただき感謝の気持ちでいっぱい｡愛着のあるチームを離れるのは寂しい｣(スポニチネックスより)
と複雑な心境を告白｡
しかし､
｢新しいところで一生懸命プレーする姿を見ていただけたら｣(同)
と気持ちを切り替え､新天地での活躍を誓った｡

早ければ入団会見翌日の11日から1軍に合流する予定だという高橋｡
実績抜群の右の強打者は､貧打にあえぐ巨人を救うことはできるだろうか｡

(2011年5月10日)

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