松井秀喜､’憧れ’のアスレチックス入団!! 球団は実力よりも人気面を期待!?

米大リーグ･エンゼルスをFAとなっていた松井秀喜外野手が15日､アスレチックスと1年契約を結び､本拠オークランド･コロシアムで入団会見を行った｡
年俸は425万ドル(約3億5700万円)と今季に比べ約1億4000万円の大幅ダウンとなったが､
｢長い歴史と伝統のあるアスレチックスの一員になれて幸せです｣(スポーツ報知より)
と笑顔で語った松井｡
それもそのはず､松井にとってアスレチックスはメジャーへの憧れを抱かせてくれた､特別な球団なのだ｡

松井がメジャーリーグを熱心に観戦するようになったのは80年代後半｡
当時､アスレチックスにはカンセコ､マグワイアというメジャーを代表する大砲が在籍しており､"バッシュブラザーズ"の愛称で人気を集めていた｡
彼らのプレーを見て､
｢強さ､スター性というものへの憧れが強くなった｣(同)
という松井少年はその後､日本球界を代表するホームランバッターに成長した｡

貧打に悩むチームからは､早くも4番としての活躍が期待されている松井｡
しかし､松井を獲得したビーンGMが最も期待しているのは､松井の人気面だ｡

この日の会見にはテレビカメラ17台､日米合わせて100人を超す報道関係者が集合｡
あまりの注目度の高さにビーンGMは､
｢こんなに大勢集まるならもっと早く契約しておけば良かった｣(スポニチアネックスより)
と驚きを隠せない様子であった｡

アスレチックスの観客動員数は今季､30球団中29位｡
松井の加入で観客数アップを狙う同GMは会見で､
｢球場は40年以上使用して古いが､ファンは熱狂的｡願わくばたくさんの方に応援に加わってほしい｣(同)
としっかりアピール｡
本拠地･オークランド市は全米でワースト5に入る犯罪地区だが､
｢球場敷地内の安全面でこれまで問題は起きていない｣(同)
と強調した｡
今後は日系企業のスポンサー受け入れ､球場周辺のセキュリティー強化に力を入れていく方針だという｡

松井は来季､少年時代に憧れていた球団の救世主になることはできるだろうか｡

(2010年12月16日)

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