選手の’推定’年俸は誰が決める!? 契約更改のナゾが判明!!

プロ野球シーズンオフの楽しみといえば､選手の契約更改｡
活躍が認められ大幅アップを勝ち取り笑顔を見せる選手もいれば､大幅ダウンに納得できず翌年まで交渉を続ける選手もいる｡
そんな選手達の人間くさい姿が見られることから､ファンにとって契約更改は憧れの選手達が身近に感じられるイベントともいえるだろう｡

しかし､一つ気になるのが更改した年俸が"推定"と報じられる点｡
選手の成績からアップかダウンかは判断できるだろうが､誰がどのように"推定"年俸を決めているのだろうか｡

某大手スポーツ紙記者によると､
｢選手の年俸は球団から公表されません｡なので､各メディアが『推定』しているんです｡推定方法は選手の成績･経験､球団の成績･財政状況を基準にアタリをつけ､記者会見で本人に取材するという地道な作業｡たとえばチーム成績も良く､15勝あげた投手は2.5～3倍など長年の経験と慣例で相場がある程度できているんですよ｣(R25より)
とのことだ｡

しかし､判断基準があるとはいえ､金額は各媒体独自のもの｡
それにも関わらず､ほぼ同額の"推定"年俸が報じられるのはなぜなのか｡
前述の記者は､
｢金額を公言する人は稀なので､たいていは選手の様子で判断します｡『大台乗りましたか?』『何本ですか?』などと聞いて少しニヤけたとか｡まあ､態度やしぐさが重要ですね｡選手もマスコミとのつき合いがあるので､それ相応の態度で表してくれるんです｣(同)
と説明する｡
どうやら､選手の人間くさい様子はファンだけでなく､マスコミ関係者にとっても大切なもののようだ｡

長年の経験からつくり上げた相場と選手の様子｡
この二つから判断された"推定"年俸の誤差は大きくても5%程度だという｡

ファンに夢を与える存在であるプロ野球選手だが､生々しい年俸は明かしたくないもの｡
"推定"年俸はそんな選手達の小さな反抗ともいえるかもしれない｡

(2010年12月5日)

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