日本ハム･糸井嘉男が大台到達!! バット握って5年で年俸が10倍に!!

日本ハムの糸井嘉男外野手が25日､札幌市内の球団事務所で契約交渉に臨み､今季年俸6000万円から4000万円増の年俸1億円で契約を更改｡
プロ入り7年目､野手転向5年目で嬉しい大台到達となった｡

交渉後､会見場に現れた糸井は､
｢オッ!!と思いました｡責任も感じますし､もっともっと頑張ろうという気持ちになりました｣(デイリースポーツより)
と満面の笑み｡
約二時間にも及んだ交渉では来季に向けた期待を球団から熱く伝えられたという｡

糸井は今季138試合に出場し､打率.309､15本塁打､64打点､26盗塁とすべての項目で自己最高の成績をマーク｡
自慢の守備では2年連続となるゴールデングラブ賞を獲得した｡
今や球界を代表する外野手に成長した糸井だが､プロ生活は挫折からのスタートだった｡

近畿大学時代はエースとして通算9勝1敗｡4年春にはリーグ戦は2度の完封を含む5勝無敗の大活躍で最優秀選手､最優秀投手､ベストナインの3タイトルを獲得した｡
2003年､日本ハムに自由獲得枠で投手として入団｡
186センチの長身から投げ下ろす150キロを超の速球で将来を期待されたが､入団後2年間は1軍登板なし｡制球難に悩まされ､プロの壁にぶち当たった｡

そんな糸井を救ったのが当時､日本ハムのゼネラルマネージャーを務めていた高田繁氏｡
50m5秒台､遠投120メートルという糸井の圧倒的な身体能力に注目していた高田氏は打者転向を打診｡
2006年4月より正式に外野手登録となり､打者として新たなスタートを切ったのだ｡

打者転向時の年俸は1000万円｡
プロの世界でバットを握りわずか5年で年俸は10倍に跳ね上がった｡
会見で､
｢険しい道のりだった｡野手転向したときは1億円プレーヤーになれるなんて想像もできなかった｣(スポニチアネックスより)
と当時をしみじみ振り返った糸井｡
来季は背番号を26から7に変更し､打者として更なる高みを目指す｡

(2010年11月26日)

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