"お約束"を無視!? 横浜･木塚敦志が引退試合に打たれて涙!?

【横浜 0-5 阪神】今季限りで引退する横浜･木塚敦志投手が6日､阪神戦で現役最後のマウンドに臨んだ｡

気迫を前面に押し出したピッチングで"炎のセットアッパー"と呼ばれた木塚｡

プロ11年間で先発は1度もなく､489試合すべてがリリーフでの登板｡
しびれる場面を幾度となく経験してきた男の最後の舞台は､8回2死二塁で訪れた｡

｢逃げることなく勝負をしてきたことに胸を張れる｣(時事ドットコムより)
と引退が決まったときに語っていた木塚は､この日も真っ向勝負｡
阪神の4番･新井に対して､こん身のストレートを投げ込んだ｡
結果は､中堅フェンス直撃の適時二塁打となったが､木塚は塁上の新井に､
｢ありがとうございました!｣(スポーツナビより)
と声をかけた｡

投手の引退試合では打者が三振することが暗黙の了解となっているが､木塚は､
｢新井さんは何度も対戦させてもらった相手｡スッキリしました｣(スポニチアネックスより)
と晴れやかな表情で振り､
｢11年間､恵まれた野球生活を送らせてもらって､本当に幸せ｣(同)
と目を潤ませた｡

新井も､
｢闘志あふれる姿がもう見られないと思うと寂しい｡(適時打が)いいはなむけになれば｣(同)
と木塚への思いを口にした｡

来季からは2軍投手コーチとして､新たな挑戦が始まる木塚｡
低迷が続くチームを盛り上げるため､若手選手にその気迫を継承するつもりだ｡

(2010年10月7日)

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