イチローだけじゃない!! 阪神･マートンが200安打達成でチームは2位浮上!!

【中日 1-6 阪神】日本からアメリカに渡ったイチローが大記録｡
その前日､アメリカから日本にやってきた外国人選手が日本球界にその名を刻んだ｡

阪神のマット･マートン外野手が史上4人目となるシーズン200安打を達成｡
"鬼門"ナゴヤドームでの連敗を5で止め､2位に再浮上した｡

｢記憶に残るホームランになるよ｣(スポーツ報知より)

記念の一打は2点リードの7回｡
中日先発･吉見のシュートを完璧に捉えた打球は左翼へ｡貴重な追加点となる17号ソロで自らの記録達成に花を添えた｡

昨年まで米大リーグでプレー｡
2003年にレッドソックスにドラフト1位で入団した男は､才能は認められながらも定位置を確保できなかった｡

そんな苦しみの中､試行錯誤の末にたどり着いた打撃理論がある｡
それは､バットを折らないこと｡

｢プホルスもガルシアパーラもそうだった｡ボンズは､シーズンで1本もバットを折らなかったことがあると聞いた(中略)バットを折らないためには､ボール球に手を出さないことだ｣(同)

阪神へ移籍後､2月のキャンプは1本もバットを折らなかった｡
今季ここまで134試合に出場しながら､折ったバットはわずか7本｡

ボール球には手を出さず､甘い球を確実に捉える｡
野球の基本ともいえる"好球必打"を徹底し､ヒットを積み重ねてきた｡

日本記録は1994年オリックス時代のイチローが記録した210安打｡
この日､8回にもヒットを放ったマートン｡
残り10試合で9本は､十分達成可能な数字だ｡

｢ホームランで締めくくったね｡でもまだまだ｡230ぐらい行くんじゃないか｣(同)
岡田監督も､イチロー越えに太鼓判｡

逆転優勝へ負けられない戦いがつづく阪神｡
頼れる助っ人の記録達成がチームに勢いを与えるのは間違いないだろう｡

(2010年9月24日)

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