マエケンでもダメか…今季最短5回4失点KO 広島3連敗

13日に行われた横浜対広島戦は､広島の前田健太投手が今季最短の5回4失点KOで4敗目を喫した｡
チームは3連敗で､9連戦を黒星スタート｡
赤ヘルのエースは｢何もないです｣と口を閉ざした｡

｢特に何もないです｡全体的に悪かった｡本当に何もない｣(デイリースポーツより)

6月25日の中日戦以来となる4敗目に､落ち込む前田健はボソリと言葉少なげに振り返るだけだった｡

この日は立ち上がりからいつもの覇気がなかった｡
初回､先頭打者の下園に左線二塁打を浴びると､そのまま1死三塁のピンチに｡
内川に右前適時打を浴びて先制点を許した｡今季18試合目の先発で､初となる初回での失点だった｡
崩れたリズムを立て直せない前田健｡
二回に横浜の新助っ人ハーパーにスライダーを左中間席に運ばれる｡
3者凡退は四回のみ｡5回を投げ､10被安打と今季最悪の数字でKOとなった｡

｢らしくなかったね｡思い通りにボールがいってなかったんじゃない｡大胆に攻めることができなかったね｣

大野ヘッド兼投手コーチも､エースらしからぬ投球に首をひねる｡

前半戦の締めとなる9連戦｡何としても取っておきたい初戦をエースで臨んだが､結果は黒星｡上位に進むためにはこれ以上の敗戦は許されない｡

｢今年はあれだけ成長してきた投手だからね｡負けは悔やまれる｡疲れてきたのもあるだろうし､誰も責められない｣(同)

開幕からこの日の登板までで投球回数は139回｡
リーグダントツのイニング数に野村監督は体調面を心配した｡

次回､前半戦最後の登板は19日の阪神戦が濃厚｡
立ち直ったエースが､再び獅子奮迅の活躍をみせてくれることを望む｡

(2010年7月14日)

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