薔薇のない花屋
[第3話]
スーパーに買い物に行った英治(香取慎吾)は、雫の同級生の省吾(今井悠貴)がチョコレートを万引きしているのを見かけた。店長が警察に届けようとしているところを、英治は省吾をかばい、店に連れてくる。01/29放送
それを知った担任の小野先生は怒って英治のもとを訪ね、「勝手なことをしないで下さい!」と言って省吾を連れてかえる。帰る途中に小野先生は省吾に注意するが、うまくいかない…。
翌日、小野先生は省吾のことを相談しに来る。そこへ、美桜(竹内結子)が英治に会いに来て鉢合せをする。嫉妬心丸出しにして小野先生を攻撃する美桜。「好きなら好きって、言えばいいじゃないの」美桜の言葉に小野先生は「あら、好きよ!いいなって思うわ」とキッパリと言い切るのだった。
その言葉にパニックを起こしたのは、美桜のほうだった。逃げるように早足でその場を立ち去るが、途中で柄の悪い連中に絡まれた美桜を助けようとした英治は、一方的に殴られて倒されてしまう。
「もう、辞めなさいよ!」英治を殴っている連中を止めにかかった美桜が突き飛ばされた。それを見た英治は、殴り飛ばした男の腕を思い切り掴む。
「痛い…」
小さな声を出して動けなくなる男…。騒ぎを聞きつけて警察が来たのをみた連中は逃げていったが…。
一方、病院では院長が、亡き娘のビデオを観ていた。
「わたしには分からないのだ。娘がなぜあんな卑劣な男を好きになったのか…」
院長は本当に困惑している。娘の映るホームビデオ。娘が美女と野獣の話を例え話にして話している姿を、院長はじっと見つめるだけだった。
一方、省吾ばかり気をかける英治に、娘・雫(八木優希)がヤキモチを焼いていた。「お父さん、本当は男の子がほしかったんでしょう!?」真剣に怒る雫の姿に、一同は大笑いする。
そんなある日、美桜は英治に電話を掛けてきて、ゲームをしようと英治を誘う。
「今日のうちに、渋谷にいる私を探して。場所はノーヒント…」
英治は、渋谷の街を美桜の姿を追いかけて探し回る。英治も美桜も、何だかとても楽しそうだった。公園のベンチに座って、美桜は部屋に飾ってあったマーガレットの花びらを一枚ずつ摘み始める…まるで花びら占いをするかのように。来る、来ない、来る、来ない…。
もうすぐ午前零時…。英治は渋谷の駅に戻ると、改札口の近くで美桜が佇んでいる。お姫様と王子様の恋物語を引き合いに出し、「物語がハッピーエンドに終わるのは、いつもお姫様が待っているから」と、美桜は英治に話す。
「じゃあ、また今度、ゲームをやりましょう。ズルしないで…」そういうと、英治は美桜の手のひらにマーガレットの花びらを乗せた。
「私は貴女の王子様ではないけれど、あともうで少しで、貴女を見つけていたんですよ…」
英治の言葉に、思わずこみ上げてくるものを感じる美桜。駅で――英治と美桜は手をつないで立っていた。
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キャスト
汐見英治 / 香取慎吾(かとりしんご)困った人を見ると放っては置けない性格の持・・・
白戸美桜 / 竹内結子(たけうちゆうこ)
自分にハンデがあるようには思えない明るさ・・・
小野優貴 / 釈由美子(しゃくゆみこ)
汐見英治(香取信吾)の一人娘・汐見雫のク・・・
工藤直哉 / 松田翔太(まつだしょうた)
妊娠した彼女のために勤め先のホストクラブ・・・
彼女 / 本仮屋ユイカ(もとかりやゆいか)
汐見雫 / 八木優希(やぎゆうき)
四条健吾 / 寺島進(てらじますすむ)
神山舜 / 玉山鉄二(たまやまてつじ)
安西輝夫 / 三浦友和(みうらともかず)
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