NHK番組が「24時間テレビ」で障害者を利用した演出を徹底批判!
日本テレビ系『24時間テレビ』といえば、障害を持った人々が富士山登頂や遠泳など過酷な企画に挑むのが定番となっている。普段、中々障害者と接する機会が無い人々にも、彼らのような存在を知ってもらう機会として企画を立てている名目だが、実際は障害者を食い物にして"お涙頂戴"で視聴率を稼ごうとしているのでは、という批判も後を絶たないのが実情だ。そういった世間の声に反応したのが、NHK Eテレである。8月28日、『24時間テレビ』が放送中の真裏で、『バリバラ』と題する番組を放送した。その内容は、「検証!『障害者×感動』の方程式」を障害者たちが自ら検証するもので、「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれるのか? その謎を徹底検証! スタジオでは"障害者を描くのに感動は必須か?""チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法は?"などのテーマを大討論」と、まさに『24時間テレビ』に真っ向から歯向かうもの。
「感動的な障害者像」を体現したコントでは、障害者が「病院の先生がイケメンでテンション上がった」「(立ち直ったキッカケを聞かれて)まあ時間が解決したみたい」など、感動的な演出に相応しくない発言をすると、制作スタッフらしき人物が「その話いらないっす」「いやそこ大変な感じで行きましょ」と無理矢理感動的な方向に話を持っていこうとする姿が描かれた。これこそ、『24時間テレビ』のやり方を痛烈に皮肉っているわけだ。
また、同番組では、障害者を一般人が感動するためのモノとして扱うことを"感動ポルノ"と称し、執拗に提唱していた。当の障害者の90%は、こういった演出を「嫌い」と回答しているというデータも示し、具体的に『24時間テレビ』の名称は出さなかったものの、裏番組で一矢報いたと言って良い。
来年、『24時間テレビ』が『バリバラ』の反響を受け、何か変化が見られることを祈りたい。
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