｢CDTV｣のランキングに異変! J-POPが廃りアニソンが上位を占拠!

TBS系で1993年にスタートし長きに渡り視聴者に最新のJ-POPを発信してきた音楽情報番組『COUNT DOWN TV』にちょっとした"異変"が起きている｡

音楽番組でOAされるランキングというと､出演アーティストの曲が本来の順位よりも上位に格上げされることも多いなか､同番組のランキングはオリコンチャートに則ったもの｡
アルバムランキングやDVDランキング･近年は着うたランキング､近日発売予定の新曲など､余す所無く我々にJ-POP 情報を提供する番組として支持されてきた｡

ところがここ最近､ランキングに大きな変動が起きており､J-POPのCDシングルの売り上げが年々下降線を辿る一方で､アニソンが続々と上位に名を連ねるようになったのだ｡

6月5日放送分では､その傾向が顕著に現れ､アニソンファンの間では驚きと共に喜びの声が多く見られた｡
実際にランキングを見てみると､4位に『Angel Beats!』の主題歌｢My Soul, Your Beats!/Brave Song｣､7位に『四畳半神話大系』のオープニングテーマ(以下､OP)｢迷子犬と雨のビート｣､10位に『荒川アンダーザブリッジ』のOP｢ヴィーナスとジーザス｣がそれぞれランクインし､10曲中3曲をアニソンが占めるという事態｡

さらに､11位～40位の中にも､アニソン関連曲が5曲ランクインしており､40分の8､実に20%の割合でアニソンがチャートに食い込んでいるのである｡

5月8日放送の『COUNT DOWN TV』では､『けいおん!!』の主題歌2曲が1･2位を独占し注目を集めたが､J-POPの衰退っぷりなど諸共せず安定した売り上げを維持していることで､結果的に上位ランクインを果たしているのが現状だ｡

先日は20年に渡り東京の中心地･渋谷の音楽カルチャーを牽引してきた渋谷HMVが8月に閉店することも発表され､CDの売れ行きは全くもって歯止めが利かない｡

J-POP系音楽にとって優良番組だった『COUNT DOWN TV』が､アニソン御用達番組に移り変わるのは避けたいところだが､そうも言っていられない状況であることもまた事実である｡

◆関連ニュース