アニメ「ドラゴンボール改」に早くも不安の声が上がっている? デジタルフレームが足かせとなった!?
(03/18)

公開されたばかりの実写版が話題の「ドラゴンボール」だが、今回のネタは実写版のほうではない。

4月よりフジテレビ系列で「新作」テレビアニメとして放映されるという「ドラゴンボール改」についてだ。

この「ドラゴンボール改」は、かつての「ドラゴンボールZ」をHDリマスター化して再編集した、リメイク作品のようなもの。

今回は単なる再放送というわけではなく、準新作扱いだけに、変更点がいくつかある。

1 野沢雅子はじめ当時のキャストが再集結、セリフは新録のもの

2 主題歌が新しいものに変更

3 鳥山明オリジナルカット版(フジテレビ公式HPより)として、原作をベースにした編集がなされる

4 デジタル化と同時に、画面のフレーム比が変更される

気になるのは4のフレーム比だ。

今までのアナログ方式であれば、画面のフレームは4:3という縦横比率で構成されていた。

それがデジタル方式に変更になることによって、16:9という比率になる。

つまり、比率の変更によって上下を無理やりカットしないと、テレビ画面ぴったりの画にならないというわけだ。

従来のものと新作の、同じカットを並べて比較検証しているサイトもあり、それを見てみると、確かに悟空の頭がヘンな位置で切れていたりと、どうにも不自然なカットが少なくない。

「従来の4:3のものを流すときには、両端に黒い帯が出るような『額縁放送』になるが、地デジ移行を進めたい総務省からも、なるべく額縁は控えるように言われているみたいで、それが上下カットの原因」と関係者。

映像カットだけでなく、セリフの新録にも異論があがっているという。

「かつて、ファーストガンダムの劇場版のDVDが出たときに、声だけ新たに録り直したことがあった。声優が同じ人とはいえ、セリフひとつひとつの言い回しに思い入れをもつ人が多い作品なだけに、不評でした」との前例も。

「ドラゴンボール」はコミックスで1億部以上出た通常版の後に完全版も出版。

そちらも、合計2,000万部を超える大ヒット作品になっている。

中身が似たような今度の作品も、よりクオリティが高くなっていれば求める人は少なくないであろうことは予想できるのだが、これらの判断が吉と出るか凶と出るか。

ファンの対応を静観したい。(古田鉄寿)


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