衝撃作「クローバーフィールド／HAKAISHA」のマット・リーブス監督次回作が早くも決定！？

(05/03)

ニューヨーク､ダウンタウンのアパート。

日系企業への赴任が決まったロブ・ホーキンスの送別会が盛大に開かれ､皆が彼の新しいポストを祝福する。

その時､突然の地響きがマンハッタンを襲う。

TVのニュース速報を見た一同は､被害状況の確認のため､アパートの屋上に上がると､彼らの目に飛び込んできたのは､摩天楼の合間から炸裂する巨大な火の玉だった。

次いで起こる停電にパニック。

暗闇の中､大勢の人々の悲鳴に混じって聞こえてきたのは､人間のものとは思えない不気味な唸り声だった……。

突然ニューヨークを襲った巨大なモンスターから逃げ惑うニューヨーカーたちを､手持ちカメラによる臨場感たっぷりの映像で映し出して話題を呼んだ「クローバーフィールド／HAKAISHA」。

この奇想天外な映画を世に送り出したマット・リーブス監督の次回作が､早くもうわさされている。

「The Invisible Woman（透明な女性）」というタイトルになると､米MTVに対して本人が明かしたというのだ。

ジョン・カーペンター監督の「透明人間」を彷彿とさせるタイトルなのだが､リーブスによると､大方の予想を裏切り､SF映画にはならないという。

元ビューティークイーンの女性が家族を守るために闇の世界へ足を踏み入れてしまうというスリラーで､「タイトルの“透明”の部分は実はメタファーなんだ。この作品には“透明人間”が出てくるわけじゃない」と本人談。さらに､

「ヒッチコックの『マーニー』と似ているかもしれないね。主人公の女性は家族を守ることに必死になるあまり､正気を失って､犯罪に手を染めてしまう。とても優れたサイコスリラーさ。面白い作品になるよ」

もっとも､この映画に対して正式なゴーサインはまだ出ていないという。

リーブスは09年全米公開予定の「クローバーフィールド2」でも監督を続投する予定だ。

この有望監督の言動からますます目が離せなくなりそうだ。（古田鉄寿）