まだ夜は肌寒いけど､日中には春の匂いを､うっすらと感じられる季節になってきた。
春の匂い……､それは鉛筆の匂い､まっさらなノートの匂い､まだ固さの残る教科書のあの油の匂い､そして冬休み前にかけられた教室のワックスが､冬のなごりを残しているようなほのかな匂い……。
どこで春を感じるかは人それぞれ。
もしかしたら､花粉症で鼻が詰まって匂いもへったくれもないという人がいるかもしれないが。
そんな中､いきものがかりが新しくシングルをリリースしている。もうファンならば当たり前のように持っているアイテムといえるだろうけど､実はコレ､かなりいい曲なわけで。
そのシングルは､「花は桜 君は美し」（はなはさくら きみはうつくし）。
いきものがかりとしては8枚目のシングルとなる。
いきものがかりを知らない人は､このニュースを読んでいる人のなかにはほとんどないだろうけど､チョットだけ説明しておくと､ボーカルの吉岡聖恵（よしおかきよえ=23）､水野良樹（みずのよしき=25）､山下穂尊（やましたほたか=25）の3人からなるユニット。
3人とも神奈川県海老名市出身で､山下と水野は高校の同級生だった。ユニット名は､このふたりが小学生のときに「生き物係」をつとめていたことに由来する。
で､本題に戻ると､どんな「いい曲か」ということ。
メロディや詩のそこここに､冬を終えて春を迎えるせつなさ､コワさが忍ばされている感じがするのだ。
この場合の冬だの春だのはもちろん季節そのもののことでもあり､自分自身の成長や恋愛の発展などにも当てはまる。つまり､学年がひとつあがり､人によっては卒業して新たなステージへと旅立つという､岐路の複雑な思いや不安､そして希望を詰め込んだ楽曲なのだ。
PVもそれを意識してか､いきものがかりの3人がラジオ番組でトークをしているシーンからはじまる。ボーカルのきよえがふと1枚のハガキを手にし､読み上げる。そこからハガキを応募してくる人の物語が映し出され､3人はその物語を応援していくという筋になっている。
この曲を一度でも耳にした人は､「忘れられない曲」というイメージを抱くのではないだろうか。
ひとりよがりの意見かも知れないが､そう思えてならない。
それは､たとえばイルカの「なごり雪」､福山雅治（ふくやままさはる=39）の「桜坂」といった､世代を超えて心に響き続ける曲のような“匂い”がどこかにしてくる。
今､リアルタイムでこの曲を聴き､10年後にまたこの曲を聴いたとき､きっとよみがえる思い出とともにあなたの目に涙が溜まりそうな､そんな名曲といえるだろう。
ちなみに､PVの中には山下の妹がこっそり出演しているのだとか。さあ､誰だろう？（古田鉄寿）
春の匂い……､それは鉛筆の匂い､まっさらなノートの匂い､まだ固さの残る教科書のあの油の匂い､そして冬休み前にかけられた教室のワックスが､冬のなごりを残しているようなほのかな匂い……。
どこで春を感じるかは人それぞれ。
もしかしたら､花粉症で鼻が詰まって匂いもへったくれもないという人がいるかもしれないが。
そんな中､いきものがかりが新しくシングルをリリースしている。もうファンならば当たり前のように持っているアイテムといえるだろうけど､実はコレ､かなりいい曲なわけで。
そのシングルは､「花は桜 君は美し」（はなはさくら きみはうつくし）。
いきものがかりとしては8枚目のシングルとなる。
いきものがかりを知らない人は､このニュースを読んでいる人のなかにはほとんどないだろうけど､チョットだけ説明しておくと､ボーカルの吉岡聖恵（よしおかきよえ=23）､水野良樹（みずのよしき=25）､山下穂尊（やましたほたか=25）の3人からなるユニット。
3人とも神奈川県海老名市出身で､山下と水野は高校の同級生だった。ユニット名は､このふたりが小学生のときに「生き物係」をつとめていたことに由来する。
で､本題に戻ると､どんな「いい曲か」ということ。
メロディや詩のそこここに､冬を終えて春を迎えるせつなさ､コワさが忍ばされている感じがするのだ。
この場合の冬だの春だのはもちろん季節そのもののことでもあり､自分自身の成長や恋愛の発展などにも当てはまる。つまり､学年がひとつあがり､人によっては卒業して新たなステージへと旅立つという､岐路の複雑な思いや不安､そして希望を詰め込んだ楽曲なのだ。
PVもそれを意識してか､いきものがかりの3人がラジオ番組でトークをしているシーンからはじまる。ボーカルのきよえがふと1枚のハガキを手にし､読み上げる。そこからハガキを応募してくる人の物語が映し出され､3人はその物語を応援していくという筋になっている。
この曲を一度でも耳にした人は､「忘れられない曲」というイメージを抱くのではないだろうか。
ひとりよがりの意見かも知れないが､そう思えてならない。
それは､たとえばイルカの「なごり雪」､福山雅治（ふくやままさはる=39）の「桜坂」といった､世代を超えて心に響き続ける曲のような“匂い”がどこかにしてくる。
今､リアルタイムでこの曲を聴き､10年後にまたこの曲を聴いたとき､きっとよみがえる思い出とともにあなたの目に涙が溜まりそうな､そんな名曲といえるだろう。
ちなみに､PVの中には山下の妹がこっそり出演しているのだとか。さあ､誰だろう？（古田鉄寿）
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