「デスノート」のスピンオフ映画、「L チェンジ・ザ・ワールド」が好調!!

「さすがは“L”、何もかもお見通しというわけか……」

「デスノート」ファンからは、そんなため息さえこぼれそうな状況が生まれている。

それは、大ヒット映画「デスノート」のスピンオフ作品「L チェンジ・ザ・ワールド」(2月9日公開)が、映画「チーム・バチスタの栄光」を抑えて映画興行成績で堂々の1位を獲得しているということ。

もはや「デスノート」そのものについては語る必要もないだろうが、このスピンオフ作品は、前作からの続きの物語になっている。前作で、夜神月(=キラ)との壮絶な頭脳戦を繰り広げ、「究極の選択」をした“L”。パートナーのワタリを失いながらも事件を解決した。

本作の物語は、そこから続く。キラとの戦いが最終局面を迎えていたころ、タイの小さな村が消滅。キラ事件解決後、“L”の元に、ワタリあての“贈り物”として、BOYという少年が訪れる。彼は消滅したタイの村の唯一の生き残りで、人間の手で作り出された「死神」をめぐる大きな陰謀が起きていることを知る。“L”は村の生き残りの少年と父を亡くした少女を守りながら、体を張って謎に挑むという内容だ。

“L”といえば、部屋の中を動かず、モニター越しに数々の難事件を解決してきたアームチェア型のヒーロー。本当の出自、本名は謎とされており(デスノート13巻:解説書で公開されている)、21世紀型のヒーローとしてメインの夜神月よりも人気があるという異色のキャラクターだ。

相変わらず猫背で、甘いもの好きだが、今回の特徴は、「外へ出ていく」ということ。背を曲げて走り、電車のシートにひざ立てで座り、なんとママチャリもこぐ。そして、爆走するクレーンカーから飛び出すという激しいアクションすらあるというのだ!

「あなたはまだ本当のLを知らない」というキャッチコピー通り、意外な一面が見どころとなっている。というか、「“L”が?」と、なんだか信じられない気分だけども。

主演・松山ケンイチ(まつやまけんいち=22)、監督は「女優霊」「リング」など数々のホラー作品で人気沸騰中の中田秀夫(なかたひでお=46)。

前作では世界的ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」が歌っていた主題歌は、今作ではレニー・クラヴィッツの新曲「アイル・ビー・ウェイティング」に。

見所たくさんの話題作だけに早めに劇場へ!(古田鉄寿)


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