水嶋ヒロ、スイスサッカー界で育った俳優！

(01/21)

水嶋ヒロ（みずしまひろ=24）という俳優がいる。
若手でルックスのいい俳優はゴマンといるが､若手でルックスもよく､独自の個性を持っている俳優となると絞られてくる。

実はこの水嶋､育ってきた経歴が少し独特なのだ。
水嶋は東京都出身だが､父親の関係で小学生時代をスイスのチューリヒで過ごしている。いわゆる帰国子女だ。ここまでならば別段珍しいことはない。
しかし､水嶋の独特な経歴はここから。

もともと､水嶋の父親がサッカー選手として三菱（現在の浦和レッズ）に所属していたこともあり､幼い頃からサッカーに慣れ親しんでいた。
そこで水嶋はあるサッカー界の重鎮と出会うことになる。
それが現在のU-23日本代表の反町康治（そりまちやすはる=44）監督だった。

反町監督は､当時､日本サッカーリーグの全日空に所属している､まだ現役のプレイヤーだった。父親と反町監督が懇意にしていたため､水嶋少年は握手をしてもらうなどし､激励の言葉ももらったという。

スイスで世界基準のサッカーを身につけていた水嶋少年は､小学校卒業と同時に帰国。
中学校に入学し､サッカーを続けることになる。
入学した中学は桐蔭学園中学。サッカーの名門校だ。
そのまま桐蔭学園高校に進学し､サッカー部で迎えた3年生。水嶋は国立競技場､つまり全国高校サッカー選手権の舞台で､ひとりのモンスターと対峙することになる。

それが､国見高校の平山相太（ひらやまそうた=23）だ。
くしくも反町ジャパンの核として､反町監督をして心中覚悟を決めさせた､モンスターFWだった……。
水嶋は準決勝で敗北し､高校サッカーを引退。慶応大学に進学するも､ケガのためサッカーを続けることを断念した。

と､ここまで説明すれば､水嶋がサッカーとは切っても切れない縁で結ばれていることはおわかりいただけるだろう。

でも､なんでそんなにサッカーのことばかり話すのか？　と疑問に思われるかもしれない。

でもよく考えてみて欲しい。今年は何の年か？
そう､北京五輪の年である。
水嶋に因縁の強かった反町監督が､平山が､また彼らの世代が思い切り爆発する年である。
水嶋は今､モデルを経て俳優としての道のりを歩んでいるが､北京での日本代表の活躍に奮起して､いつ爆発するかわからない。
そんな可能性を､否定できない存在なのだ。

くしくも2007年は「わたしたちの教科書」「花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～」､スペシャルドラマ「美ら海からの年賀状」など､フジテレビ系の話題のドラマに立て続けに起用されており､業界関係者の視線が熱い状況なのだ。

2008年､若き日本代表の戦いとともに､この男の戦いからも目が離せない。（古田鉄寿）

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