安藤美姫来季限りの引退決断! ｢競技に気持ちが向かない…｣

フィギュアスケートの前世界女王･安藤美姫(あんどうみき=24)が10日､来季限りでの現役引退を明言した｡
『日刊スポーツ』が報じている｡

昨季を休養に充て､今季の復帰を目指していた安藤｡
実際に今季のグランプリ(GP)シリーズ中国杯､フランス杯にエントリーしていたが､師弟関係を解消したニコライ･モロゾフコーチの後任が見つからず､調整が遅れていた｡

9日には今季のGPシリーズ欠場を正式発表｡
これにより来季GPシリーズでのソチ五輪出場権獲得が絶望的となり､国際スケート連盟(ISU)から何らかのペナルティーを科せられる可能性も浮上していた｡

安藤はGPシリーズ欠場を正式発表した夜､『日刊スポーツ』の取材に応じ､
｢はっきり言って来季がラストのシーズンと思っています｣(引用:日刊スポーツ)
と来季限りでの現役引退を明言｡
引退理由については多くを語っていないが､この1年プロスケーターとともにアイスショーに出演する中で､競技に対する意識が変わったとのことで､
｢引退した後にこういう演技､ショーをしたいなとか､今までなかったくらい考えが膨らんで｡それもなかなか競技に気持ちが向かなかった要因かもしれません｣(同)
としている｡

今後は半年間完全休養し､ソチ五輪出場については､
｢何も考えていません｣(同)
と白紙を強調｡
現役最後の演技については､
｢(ISUからのペネルティーで)国際大会には出られないことも覚悟しています｣(同)
とした上で､
｢どの試合でもいいので､もう1度出させていただいて演技をさせていただけたら｡
今まで支えてくれた方のためにも､恥ずかしくない演技がしたい｡今までやってきたことを100%出したい｣(同)
と語った｡

競技者としてラストシーズンに向けて動きだすのは来年2､3月になるとのこと｡
世界選手権を2度制し､女子選手として史上初の4回転ジャンプを成功させるなど数々の偉業を成し遂げた日本を代表するスケーターの引退へのカウントダウンが始まった｡(伊原)