韓国軍人による性犯罪が増加中! 政界では去勢制度の導入も検討…

(10/02)

大阪府で全国初の子どもに対する性犯罪防止条例が施行され注目を集めているが､お隣･韓国では軍人による性犯罪が大きな問題となっている｡

韓国軍の人権センターは1日､軍人による性犯罪件数が年々増加する一方､不起訴になるケースが増えていると発表した｡
同センターが国防総省･警察庁資料をもとに調査した結果､性犯罪で摘発された軍人は2009年224人､2010年315人､2011年366人､今年は上半期だけで189人と年々増加｡
その一方で､摘発された性犯罪が不起訴になったケースは2009年58.1%､2011年59.8%､そして今年上半期には61.4%にまで上昇しているという｡

軍の性犯罪者の不起訴率は､同期間の民間の性犯罪不起訴率を12ポイントも上回る平均59%｡
また､階級が高いほど処罰されない傾向が大きいことも分かっており､兵士の不起訴率は59.5%､副士官以上幹部は64.2%､将校になると71.6%にも達するという｡

さらに､起訴され裁判になった場合の実刑宣告率も年々低下｡
性犯罪で起訴された軍人の実刑宣告率は2009年19.2%､2010年16.2%､2011年12.2%｡
同期間の平均はわずか15.2%で､民間の性犯罪実刑宣告率34.9%の半分にも満たない｡

韓国では今年5月､16歳未満の子どもに性的暴行を加えた19歳以上の加害者に､性的衝動を抑える薬物を投与することが認められた｡
そんな中､9月上旬に7歳の女児が拉致され性的暴行を受けるという事件があり､政界の一部では性犯罪者を外科手術で去勢する制度の導入まで議論されている｡
民間人の処罰が厳しさを増す中､軍人への甘さは今後大きな批判を浴びることになりそうだ｡(伊原)

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