薬物セックスはこれまでにもあった」 押尾学被告、注目の初公判で衝撃の事実!!

合成麻薬MDMAを一緒に使用したホステスの田中香織さんの容体が悪化した際に、適切な救護処置をせず放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた元俳優・押尾学(おしおまなぶ=32)被告の初公判が3日午後1時30分から、東京地裁で行われた。

注目度の高い事件だけに、午前中から傍聴券を求め、多くの人が列を作った。
裁判所の中でも最大級の大きさの法廷が用意されたが、最終的には1554人が並び、61席の傍聴席に対する倍率は約25倍となった。

また、この裁判は裁判員裁判として行われ、裁判員には男性が4人、女性が2人の計6人が選ばれた。

法廷に現れた押尾被告は黒のスーツに白いシャツ姿、髪は肩まで伸び白髪交じりだったという。

押尾被告は、
「田中さんと服用したことは認めますが、譲渡はしていない」
とメモ読み上げながら証言。

田中さんの容態悪化後は、
「放置していない。譲渡もしていないので、保護責任はありません。人工呼吸や心臓マッサージをし蘇生させようと思ったが、生き返らず、救急車を呼ばなかった」
と無罪を主張した。

また、検察側は田中さんとの、
「すぐ、いる?」
といったメールのやりとりから、MDMAの譲渡があったと訴えたが、弁護人は、
「田中さんと押尾さんは違法薬物でセックスすることはこれまでにもありました。クスリを使ってセックスをするためにあえて確認のメールを送る必要などないのです。そして田中さんは押尾さんに電話で新しいクスリがあるから一緒にどうかと尋ねることもありました」
と反論。

さらに、
「田中さんは暴力団関係者の組長と親密な付き合いがあったことも明らかとなっています。田中さんの自宅からは暴力団関係者の名刺がたくさん発見され、田中さんの背中には入れ墨がありました。田中さんが働いていたクラブのママの調書には、田中さんが最近薬物を使用していたとも書かれてあります。そのため、田中さんがMDMAを持ってきた可能性は十分にあると考えられます。8月2日は田中さんが持ってきたクスリを使っており、押尾さんのクスリは使っていません」
とし、MDMAは押尾被告が譲渡したものではなく、田中さんが初めから持っていたものだと主張した。

検察側と弁護側の主張は真っ向から対立し、最後まで平行線をたどった。

判決は評議を含め8日間の審理を経て、17日に言い渡される。(伊原)


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