「クリスタルキング」の名前使用にOK "仲間割れ"訴訟に判決
(03/27)
「大都会」や、テレビアニメ「北斗の拳」の主題歌「愛を取り戻せ」などのヒット曲で知られるバンド、「クリスタルキング」の "仲間割れ"訴訟に裁きが下った。
クリスタルキングのメンバーで、低音パートのボーカル吉崎勝正(61)らが、高音パートだった元メンバー田中雅之(58)に対し、商標権侵害などを訴え、バンド名の使用禁止や損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、請求を棄却した。
大鷹一郎裁判長は、田中がバンド脱退後、2008年のコンサート出演を宣伝する新聞広告に「大都会 田中雅之(クリスタルキング)」と表記した点について、
「掲載時ではなく、曲がヒットした当時の所属バンド名を説明した」として、商標権侵害には当たらないと判断。
その上で、
「脱退後に『クリスタルキング』の名前を使っても、吉崎の活動に関する社会的評価を低下させない」
と指摘した。
一方で、田中が脱退後の1998年ごろ、テレビ番組などで、
「クリスタルキングは解散した」
と発言したのを、
「吉崎の活動に支障を来す虚偽の事実の流布」
と認め、不正競争防止法違反に当たると判断したが、時効で損害賠償請求権は消滅しているとした。
判決によると、クリスタルキングは79〜80年に田中さんと吉崎のツインボーカルによる「大都会」が大ヒット。
その後田中は、97年に同バンドを脱退していた。(淺川)
クリスタルキングのメンバーで、低音パートのボーカル吉崎勝正(61)らが、高音パートだった元メンバー田中雅之(58)に対し、商標権侵害などを訴え、バンド名の使用禁止や損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、請求を棄却した。
大鷹一郎裁判長は、田中がバンド脱退後、2008年のコンサート出演を宣伝する新聞広告に「大都会 田中雅之(クリスタルキング)」と表記した点について、
「掲載時ではなく、曲がヒットした当時の所属バンド名を説明した」として、商標権侵害には当たらないと判断。
その上で、
「脱退後に『クリスタルキング』の名前を使っても、吉崎の活動に関する社会的評価を低下させない」
と指摘した。
一方で、田中が脱退後の1998年ごろ、テレビ番組などで、
「クリスタルキングは解散した」
と発言したのを、
「吉崎の活動に支障を来す虚偽の事実の流布」
と認め、不正競争防止法違反に当たると判断したが、時効で損害賠償請求権は消滅しているとした。
判決によると、クリスタルキングは79〜80年に田中さんと吉崎のツインボーカルによる「大都会」が大ヒット。
その後田中は、97年に同バンドを脱退していた。(淺川)
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