わずか18分メッシの｢顔見せ｣出場に韓国ファン激怒

4日にソウル･ワールドカップ球場で行われた､Kリーグ･オールスターとFCバルセロナの試合｡
バルサの看板選手､FWリオネル･メッシが出場するということで韓国中の注目を浴びていた一戦だったが､
6万8000人収容の球場は､半分に満たない3万2581人に終わった｡
多くのKリーグファンが試合を無視したからだ｡

｢馬鹿にされている｣

ファンの期待は､失望を越え怒りへと変わっていた｡

事の発端はバルセロナが韓国入りした2日､グアルディオラ監督が､
｢コンディションを考慮し､試合にメッシを出場させない｣と発言したことにある｡
今回訪韓したバルセロナは､半分のメンバーしかいなかった｡W杯で優勝したスペイン代表の核心メンバー8人は休養を理由に不参加｡
その上メッシまで出場しないとなって､国内からは非難の声が殺到｡
慌てた主催側は3日にバルセロナ宿舎を訪ね､どうにかしてメッシ出場の約束を受けた｡

紆余曲折あって迎えた試合は､大方の予想通り冷めていた｡
半分が空席の球場で行われた試合｡
バルセロナの先発はメンバー11人中6人が2軍選手｡
前半29分に出場したメッシはあっさり2ゴールを決めると､わずか18分でピッチから消えた｡

試合は5-2でバルサが大勝｡

230万ユーロ(約2億6千万円)の招待費を払ったものの観客は予想を大きく下回り､韓国リーグのオールスターもバルサの2軍相手に大敗｡
この日のためにリーグ戦の日程変更までしたにも関わらず､後に残ったものはファンの怒りだけだった｡

主催者側は､｢メッシが最低でも30分以上プレーしない場合､契約違反になる｣と主張しており､違約金が発生する可能性はあるが､
今回の一件が韓国サッカーに与えたダメージは計り知れない｡

(2010年8月5日)

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