招待席に暴力団で親方2人処分角界から消えぬ暴力団の影

招待席に暴力団関係者が･･･
25日、昨年7月の大相撲名古屋場所で木瀬親方（元幕内・肥後ノ海）と清見潟親方（元幕内・大竜川）が手配した入場券を指定暴力団山口組系弘道会の幹部らが入手し、場所中の15日間で50人以上が観戦していたことがわかった。
観戦した席は本来転売禁止とされている"後援者"向けの招待席。
愛知県警は2人から任意で事情聴取を行い、日本相撲協会も27日の理事会で処分することを検討している。

愛知県警の話によると、両親方はいずれも暴力団に入場券が渡るとは思っていなかったと説明したとのこと。
木瀬親方はこの日、岐阜県に出張中だったが、清見潟親方は東京都内の自宅でのスポニチアネックスの取材に応じ「4、5年前から木瀬親方に頼まれて、お茶屋さん（相撲案内所）を通じチケットを渡していた。暴力団関係者に渡っていたことは知らなかった。責任を感じていますし、（相撲協会の）処分は受けます」と神妙に話したことが同紙より報じられている。
ここ2、3年に関しては木瀬親方が案内所に直接依頼していたとされ、暴力団幹部の下にチケットが渡った経緯に関しては依然調査中だ。

相撲協会の陸奥広報部長はこの日、「きょうのところは話すことはありません。あすにも検討し、対応させていただきます」と話しており、27日の定例理事会に2人を呼び処分を協議する見通し。

山口組6代目組長は元弘道会会長で、現在刑務所に服役中。土俵下はテレビ中継に映ることから、県警は弘道会幹部らがテレビ放送を通じて自分たちの姿を組長に見せようとしたのではないかとみている。

20日に報じられた琴光喜の野球賭博疑惑といい、角界から消えぬ暴力団の影。
相次ぐ不祥事に今後、相撲協会がどのような対策をとるか、注目が集まる。

(2010年5月26日)

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