高松塚古墳を撮影した36年前撮影の記録映像見つかる
(12/01)
奈良県明日香村の高松塚古墳(7世紀末〜8世紀初め)で壁画発見直後の1973年に石室内の調査風景を記録した8ミリフィルムなど計21巻が見つかったことを、文化庁が30日、発表した。今回見つかったフィルムのうち、高松塚古墳を映したのは14巻で計約31分間。
石室の開封作業や壁画修復の第一人者だったイタリアの専門家が石室内で薬剤を試す様子、佐藤栄作元首相らの視察風景などが映っていた。
カラー映像で音声はなかった。
壁画の現地保存を決めた時期で、同庁は「写真や文章でしか分からなかった当時の作業が具体的に分かり、貴重だ」としている。
今年2月、奈良県橿原市の奈良文化財研究所で、職員がカメラなどの機材を置く棚を整理中に、紙袋に入っているのを発見。
フィルムは「高松塚」などと書かれた箱に入れられており、映写機がなかったため業者に依頼したところ、内容が分かったという。
その映像は、業者に頼んでDVDに複製した。
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