茨城空港いきなりのピンチ!?国内線無しのまま開港へ
(12/17)
茨城県小美玉市に建設された茨城空港が国内線の定期便就航が決まらないまま、来年3月の開港を迎えることになった。空港側は、国内の航空会社に働きかけてきたが、経営環境や経済悪化を理由に断られ続けていた。
国土交通省は「開港時に国内線がない空港は聞いたことがない」としており、前代未聞の事態だ。
開港時の路線は現在、1日1往復の韓国アシアナ航空のソウル便のみ。
1999年の国による茨城空港需要予測では、札幌、大阪、福岡、沖縄の国内4路線で年間約81万人を想定していたが、大幅に数字が下がるのは必然。
ソウル便のほかは、台湾やグアムなどへのチャーター便や、開港数か月後にアシアナ航空の釜山便開設が決まっているだけ。
チャーター便運航によって、国内線などの誘致につなげようと考えているが、少なくとも開港時の国内便はゼロとなった。
茨城空港は国営空港であり、国が管理費を負担することになっているが、県の第3セクターが管理運営する空港ターミナルビルも、現段階では年間で最大1億円の赤字になると予想されている。
開港の話が持ち上がった時からその必要性が問われてきた茨城空港であるが、いきなり苦戦を強いられる船出になりそうだ。
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