てっぱん番外編 イブ・ラブ・ライブ
【てっぱんあらすじ】
広島県の東部、瀬戸内海に面した歴史の町・尾道で生まれた村上あかり(は、造船所の下請け鉄工所を営む父とおおらかな母、二人の兄に囲まれ天真爛漫に育った。

高校の吹奏楽部でトランペットを担当するあかりは、弱小野球部の試合で演奏を忘れて歓声をあげるような熱血応援少女。思いこんだら一直線、周囲から"ガンボ"と呆れられる男まさりの性格。

ところがある日、祖母・初音が尾道を訪ねてきたことで、あかりは自分が村上家の養子だったという事実を知り、一方の初音も自分の娘、つまりあかりの産みの母親が既にこの世にいない事を知る。

実母の形見のトランペットをめぐって初音と衝突を繰り返すうち、あかりは祖母の存在を「乗り越えねばならない人生最大の壁」と考えるようになる。
そして初音の暮らす町で自分を試そうと大阪の食品会社に就職。
あかりは初音が営む小さな下宿屋に転がり込むことに。

初めて一緒に暮らす孫を、しかし初音は甘やかさない。
“いけず”なばあさんとなって家事に仕事にこき使う。

一方あかりも、踏まれても蹴られても初音に食らいつき、祖母の小言に隠された生活の知恵を盗み、
その知恵によって数々のピンチを切り抜けていく。

やがてあかりは、育ての母から受け継いだ広島の味と、初音から仕込まれた大阪の味を二枚看板に、
お好み焼き屋を開業することに…。
そしてあかりの店に集まる人の輪が高齢者と若者、大阪と尾道を結びつけ、あかりと初音は互いに離れられない存在となっていく。

“食”と“家族”、“地域”と“音楽”をテーマに、
鉄板の上で繰り広げられる泣き笑いの物語。

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