神の雫あらすじ

神の雫

【神の雫あらすじ】

とある街のフランス料理店に、見習いソムリエとして働く一人の女性がいた。
彼女の名前は“紫野原みやび”。
ソムリエとして一日でも早く一人前になりたいみやびは来る日も来る日もワインの勉強に精を出していた。

そんなある日、店に訪れたお客がワインに関する間違った知識を持っていることを知ると、ついついその間違いを指摘してしまった。
恥をかかされたそのお客は機嫌を損ね、みやびに文句を言い出した。
困って立ち尽くしてしまうみやび。

すると機嫌を損ねた客の連れであろう男がおもむろにワインを手に取り、神業のようなデキャンタージュでその怒りを静めてくれた。
この男の名は“神咲雫”。
これが雫とみやびの出会いであった。

雫はビール会社の営業マンとして働くごくごく普通のサラリーマン。
しかし、つい最近になって新たに新設されたワイン事業部への異動を命じられた。

この抜擢には訳がある。
実は雫の父親は世界的に有名なワイン評論家だったのだ。
しかし、幼い頃にこの父から英才教育を強制的に受けさせられた雫は激しく反発。
今となってはワインの知識などこれっぽっちも全くの素人であった。

そんなある日、雫の元に突然父親の訃報が届く。
しかしこれが運命を大きく変えることになるなど、雫はこの時考えてもいなかった。

運命を変える原因となったのは父が残した“遺言”である。
遺言の内容は、彼が選んだ12本の偉大なワイン『十二使徒』と、その頂点に立つ『神の雫』と呼ばれる幻の1本が何年作の何というワインなのかを期限までに『すべて』当てた者に遺産の全てを譲渡するというものであった。

これを知った雫の義理の兄が雫に勝負を挑んできたのである。

ワインの知識などこれっぽっちも持たない雫が勝負に勝つことができるのか。
父がこの遺言を残した本当の理由は何なのか。

雫の挑戦が始まった…。