曲げられない女
[第4話]
02/03放送

恋人・正登(塚本高史)と別れ、職も辞め、母も他界した。いろいろな出来事が一気に降りかかってきた早紀(菅野美穂)は、すっかりやる気を失ってしまう。あれほど頑張っていた司法試験の勉強も滞っていた。

璃子(永作博美)の子供も春から幼稚園に通うようになる。ところが、子供の入園先を義母が勝手に決めてしまった。夫は相変わらず家の事にはまったく無関心。璃子の寂しさは増す。

藍田(谷原章介)は相変わらず遊び相手を探す毎日だが、早紀のことを想う時が多くなる。

ある日、藍田は璃子から電話が。早紀と連絡がとれないから一緒に行ってみようというお誘いだったが、藍田は璃子の誘いを断った。

仕方がなく璃子がひとりで早紀のもとを訪ねと、早紀はまるで抜け殻のようになっていた。カーテンは締めっぱなしで部屋はちっとも片づいていない。弁護士になっても喜んでくれる母がいなくなったことで、人生の目標を完全に見失っている様子だった。まさに無気力状態である。

璃子はなんとか早紀を立ち直らせようと、パワースポットに連れて行ったり、反流ドラマで涙を流してストレス発散をさせようとしたりする。

買い物にも引っ張り出すが、そこで夫の浮気現場を目撃して璃子もショックを受ける。

気力を失ってしまった早紀。電車を見てふらふらと近づいていく。それを見た璃子は電車を止めてしまい、警察署で始末書を書く羽目に…。そんな状態になっても、早紀の無気力状態はまったく変わらなかった。

璃子(永作博美)と藍田(谷原章介)は早紀を励まそうとするが、そんな早紀の様子を見た藍田も本気で心配するようになる。なんとか励まそうとする璃子と藍田。しかし早紀はすっかり自暴自棄になってしまっていた。

璃子は正登(塚本高史)に早紀のピンチを伝えるが、振られたことを気にしていて乗る気がなさそうだ。そこで強力なライバル(藍田)の出現をにおわせて、正登の恋心に火をつけようとする。

翌朝、なんと早紀のマンションを正登が訪ねてきた。璃子から酔い潰れていると聞いていた正登は、しょうが汁を作ってくれる。早紀が正登の優しさに感動していると、藍田もやってきて「しじみ汁を作る」という。
そして大人気ない二人はケンカになってしまった。その様子を笑いながら見ていた璃子は、二人とも早紀を想っていることに気づく。

そのとき、チャイムが――。
早紀が玄関に出る。訪ねてきたのは老弁護士・中島(平泉成)だった。中島は弁護士を引退し田舎に帰るからと、自分の使っていた弁護資料を早紀に託しに来たのだ。
「がんばってください。あなたならいい弁護士になれる」中島はそう言うと帰って行った。

早紀が再び部屋に戻ると既にケンカは終息し、正登も藍田も璃子も帰ってしまった。

藍田が署に戻ると署内はざわついているが、藍田は蚊帳の外…。
璃子が家に帰ると、義母と子供達が一緒に就寝中。夫は未だ帰らず…。

一方、中島が預けた資料に目を通していた早紀は、何かを感じていた。
そのとき、正登から電話が…。正登は早紀をふたりが通った大学へと誘う。

「明日、二人が初めて出会った場所で待ってるから」と…。

正登と早紀が会うことを知った璃子と藍田は二人の様子を陰から見ていた。

「俺とやりなおさないか?」正登がそう言うと、早紀は突然駆け出した。早紀は大学の屋上に中島の姿を見つけ、自殺するのではないかと思ったのだ。早紀は中島に抱きつき引き止めが…それは誤解だった。

「ここはわたしの母校なんです。」中島は田舎に帰る前に立ち寄りたくなっただけなのだという。司法試験の勉強が辛くなったとき、中島はいつもここに来て風景を眺めたのだという。

どうして弁護士をやめるのかという早紀の問いに、中島は過去に弁護したときの話をする。裏切られて、傷つくのが怖くなったそうだ。
それを聞いた早紀は突然キレる。「傷つかないで生きていける人間なんているか!」と…。
我に返った早紀はすぐに謝ると、「弁護士を辞めないでほしい」と懇願した。
「楽しみにしていますよ。あなたが弁護士になるのを」中島はそう言い、もう少し弁護士として頑張ることを約束する。

――後日。
早紀は、中島の事務所で働くことになった。
正登は、事務所の女の子をデートに誘った。

璃子は、浮気現場を目撃したことを夫に話していた。
夫は「気にいらないなら出て行けば」と言った。義母は「あなたがしっかりしてないからいけないのよ」と責める。璃子は子供達に「ママと一緒に行こう」と言うが拒否される…。

夜、早紀が自室で司法試験の勉強をしていると、酔っ払った藍田が訪ねてくる。藍田は「好きだよ〜!」と早紀に抱きついた…。

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03/10 第9話


03/03 第8話


02/24 第7話


02/17 第6話


02/10 第5話


02/03 第4話


01/27 第3話


01/20 第2話


01/13 第1話

キャスト
荻原早紀 / 菅野美穂(かんのみほ)
32歳。
弁護士の有能なアシスタント(時給1200円)。
司法試験に9回落ちながらも弁護士への夢を諦めきれない独身女。
坂本正登 / 塚本高史(つかもとたかし)
早紀(菅野美穂)と大学時代から付き合っている。
早紀の後輩だが、早紀より先に司法試験に合格した。
デートは週1、お泊り禁止で「おあずけ」状態ある。
長部璃子 / 永作博美(ながさくひろみ)
高校時代の同級生。
有閑マダムである。
藍田光輝 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
警察キャリア官僚。
女好きである。
早紀(菅野美穂)に興味アリ。

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