流れ星
[第5話]
マリア(北乃きい)が消息を絶った。病院を抜け出したのだ。ベッドのそばにはマリアが健吾(竹野内豊)と美奈子(板谷由夏)のために作ったウェルカムボードが壊れて落ちていた。11/15放送
入院中、親しくしていた涼太(桐山照史)の姿がなく、2人は一緒にいると思われた。神谷(松田翔太)がマリアと涼太の携帯に連絡をするが、電源を切られてしまい連絡が取れずにいた。
事情を知らない和子(原田美枝子)が帰ってきた。健吾から口止めをされていたので誤魔化していた梨沙だったが、マリアの失踪を聞き心配した美奈子が訪ねてきたため、梨沙は和子に事情を説明しはじめる。そこに健吾が帰宅した。健吾は美奈子に、マリアに肝臓を提供するために梨沙との結婚することを打ち明ける。さらに健吾は職場である新江ノ島水族館へ行くと、川本夫妻(杉本哲太)(ちすん)にも“マリアの移植”について話をした。
健吾と梨沙は手がかりを頼りにマリアを探しに湖畔へ車を走らせる。すると湖畔に立つマリアを見つけた。マリアは「移植はしない」と言い切る。さらに一緒にいた涼太の容態が悪化し、地元の病院にいることを話した。
そこへ和子が現れた。和子はマリアに“出生の秘密”について言い出せなかったことを誤った。そしてかつてこの湖でマリアと無理心中しようとしたことを告白する。和子の話を聞いたマリアは、黙って湖のなかに入って行った。そのやりとりを見ていた梨沙はマリアのもとに駆け寄ると止める。2人がもみ合いになるなか、和子がマリアを抱きしめた。「帰ろう」という和子の言葉に、マリアは泣き崩れる。
健吾も和子も引き止めるが、マリアは深みに入っていくことを止めない。すると黙っていたことを謝ると、マリアは中学のときに真実を知ったが、健吾と和子と家族でいたかったから言い出せなかったのだ、と明かした。そんなマリアに和子は、昔、健吾と同じようにはマリアを愛せない自分に悩み、この湖でマリアと無理心中を図ろうとしたことがあったと打ち明けた。
マリアはそれを聞くが、無表情のまま、湖へと入っていく。健吾は、移植手術をすれば助かるんだ、と引き止めるが、マリアは健吾にも自分にもうんざりだと言って、深みに入っていく。それを見た梨沙はマリアに駆け寄ると、移植しないなら死んでもいいのか、と声を荒げる。マリアは、健吾に偽装結婚させてまで生きたくはないと言い返す。そんなマリアに梨沙は、きれいごとを言うな、と掴みかかる。もみ合うふたりを健吾が止めるが、マリアはさらに深みへと進んでいく。
そこへ、和子が来てマリアを抱きしめる。「帰ろう」という和子の言葉に、マリアは号泣する。
その頃、修一(稲垣吾郎)は岡田家にいた。修一は健吾の妹が病気のこと、梨沙がドナーであること、健吾が梨沙に大金を支払っていること、などを探り出した。
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キャスト
岡田健吾 / 竹野内豊(たけのうちゆたか)新江ノ島水族館で飼育員として働いている。
朴訥とした性格で周囲の人々から慕われる。
大学の同級生だった美奈子と婚約中。
健吾の妹・マリアの病状が悪化したことが、
彼を思いもよらぬ行動に走らせていく。
槇原梨沙 / 上戸彩(うえとあや)
兄の借金を返すため、イメクラで働いている。
子どもの頃に両親に捨てられてから兄とふたりで生きてきた。
周囲に見せる天真爛漫でハツラツとした笑顔の裏で、
実は人生に絶望している。
自分が死んでも誰も悲しまないと思っていた矢先、
健吾と出会い、運命が動き出す。
神谷凌 / 松田翔太(まつだしょうた)
神奈川県立藤沢大学付属病院・消化器外科の医師。マリアの主治医。
正義と理想に燃える性格。
健吾と梨沙の偽りの結婚を知り、倫理的な気持ちと
マリアを助けたい気持ちで葛藤する。
岡田マリア / 北乃きい(きたのきい)
神奈川県立由比ケ浜高等学校の3年生。健吾の妹。
明るく元気のいい性格だが、ある重大な病を抱えている。
主治医の神谷に憧れつつも、同じ病院に入院している涼太と意気投合する。
槇原修一 / 稲垣吾郎(いながきごろう)
梨沙の兄。優しすぎる一面があり、いろんなことを背負い込んでしまう性格。
親に捨てられた幼いころは、梨紗を幸せにすることだけを考えて生きていた。
貧しい生活の中、悪事を働いてでも梨沙を養い必死で育てた。
しかしギャンブルにハマッたことから人生を踏み外し、
今では借金にまみれ、梨沙に借金の肩代わりをしてもらっている。
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