家政婦のミタ
[第9話]
12/07放送

壮絶な過去を告白した三田は阿須田家から去っていった。恵一と子どもたちは三田の消息を追うが、見つけられない。

紹介所の晴海を訪ねると、「三田は別の家で働くことが決まった」と伝えられる。
何と三田が派遣された家は、隣の皆川家だった。

子どもたちが「帰ってきて」と必死に訴えても、三田は「私はもう、みなさんとは何の関係もない」と冷たく突き放す。

三田が辞めたことをしったうらら(相武紗季)は阿須田家にやって来て「これからは私が毎日食事を作りに来る」と張り切るが、いつもの調子でドジばかり。父・義之に「少しは空気を読め」としかられ連れて帰らされる。

三田の新たな雇い主になった真利子(佐藤仁美)は夫の浮気を疑い、「夫を尾行して」と三田に指示する。
夫が不倫していて結婚したことを後悔していると突き止めると、三田はそれを真利子に報告した。
真利子はヤケになり「一家心中するから家ごと燃やして」と三田に命じる。

翌日、皆川家の長男・翼の誕生日を親子3人でお祝いしていると、三田が灯油を家にまき始める。
火をつけようとする三田を見てパニックになった真利子は、「平気で人を殺そうとするなんて…あなたが死ねばいい」と三田に言ってしまう。
三田はその言葉を待っていたかのように自ら灯油を被った。

そこに阿須田家の子どもたちがかけつけ三田を止めようとする。「いい加減にして下さい!」と初めて声を荒らげる三田。
自分の意思を持つとみんなが不幸になる、私はロボットのように命令されたことをやっていればいいんです、ずっとこの日を待っていた…と話す。

「三田さんのおかげで私たちは立ち直ることができた、今度は俺たちが三田さんを助けたい」という子どもたちの言葉に、三田の目から一筋の涙がこぼれ落ちる。

騒動が落ち着くと、三田は自分の意思で阿須田家へと戻ってきた。
あくまで家政婦として、家族ではない。笑えと言われても無理、それでいいのなら…と。

阿須田家には平穏な日々が戻って来た。
だが心を少し取り戻した三田は、家の中で亡くした夫と息子の幻影を見てしまう…。

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キャスト
三田灯 / 松嶋菜々子(まつしまななこ)
料理・洗濯などの家事を完璧にこなすスーパー家政婦。
笑うことがなく、常に無表情で感情が読み取れない。
頼まれた仕事は何でもやってしまい、時に周囲を驚かせ、当事者は現実を直視することになる。
阿須田恵一 / 長谷川博己(はせがわひろみ)
ハウスメーカー・サワイホームの営業部課長。
2歳年上の凪子とできちゃった結婚をした。
4人の子どもをもうけたが父親としての自覚が持てず、家族といると息苦しさを感じている。
落ち着くのはトイレの中と車の中。
結城うらら / 相武紗季(あいぶさき)
亡くなった恵一の妻・凪子の歳の離れた妹。
恵一の長女・結が通う高校で体育教師をしている。
明るい性格だが空気が読めず、恵一の子どもたちからはうざがられている。
阿須田結 / 忽那汐里(くつなしおり)
阿須田家の長女で、高校2年生。写真部に所属。
母を亡くしたショックで好きな写真に打ち込めない。
家が嫌いで、一日も早く出たいと思っている。
阿須田翔 / 中川大志(なかがわたいし)
長男で、中学2年生。
運動神経が良く、バスケットボール部でキャプテンをしている。
まっすぐな性格で、すぐに熱くなる。
阿須田海斗 / 綾部守人(あやべしゅうと)
阿須田家の次男で、小学6年生。
頭が良く有名私立中学へ進学するため塾に通っている。
家ではクールに振る舞うが、母が亡くなったことを実は誰よりも悲しんでいる。
阿須田希衣 / 本田望結(ほんだのぞみ)
阿須田家の次女で末っ子。無邪気で明るい。
「フリン」って何?など、知らない言葉を耳にするとすぐに質問する。

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