ドリーム☆アゲイン
[第6話]
11/17放送

駿介=朝日奈(反町隆史)は財界の大物の藤堂(中原丈雄)と共謀した熊田(三宅弘城)の策略によって、脱税容疑で地検に逮捕されてしまう。証拠は揃っていると言われるが、駿介には何も知る由がなかった。

マスコミに囲まれた雛(志田未来)や加代(瀬川瑛子)たちの家に颯乙(加藤あい)が訪れ、脱税額の大きさからして懲役5年は免れないだろうと言う。だが、朝日奈ファンドの顧問弁護士は優秀だから大丈夫だと言われ、雛も加代も少しだけ安心した表情を見せる。

その頃、牛山(青田典子)は顧問弁護士に電話をしていた。なかなか捕まらなかった彼に、こんな非常事態に駆け付けないとは何ごとかと迫ると、朝日奈ファンドからその必要はないと言われたという。牛山から追及された熊田は自分の次期社長就任を承認してもらうため、株主総会を開くと告げた。さらに、牛山に自分の部下として会社に残るかどうか考えておくようにと言う。

拘留中の駿介のもとに田中(児玉清)が現れた。朝日奈は本当に脱税していたのかと聞く駿介に、田中は自分は人の生き死に以外のことは分からないと言う。田中はもう野球はできないのかとふさぐ駿介を勇気づけようとするが、聞き入れてもらえない。もう消えてくれとまで言われ、田中はその場から去ってしまう。

颯乙は牛山のもとを訪れた。朝日奈にまだ弁護士がついていないという話は本当かと尋ねる颯乙に、牛山は関係ないだろうと言って激怒。戦う相手が大き過ぎて、颯乙では太刀打ちなどできないと言う。

朝日奈の逮捕は熊田の書類偽造と地検への密告によるものだった。熊田は藤堂に会い、自分の社長就任を早く発表してくれと迫るが、焦るなとたしなめられる。

颯乙は菱沼に朝日奈の弁護をさせてほしいと告げた。それを却下されると、自分は事務所を辞めると言う。そして、朝日奈の隠し子のことを雑誌にリークした菱沼を非難。正義のためだと言う菱沼に反論する。

その後、颯乙は朝日奈に面会し、自分に弁護させてほしいと申し出た。だが、そんな勝ち目のない弁護に関わらせては彼女に迷惑がかかるだけだと考えた駿介は、それを辞退する。野球はどうするのかと聞く颯乙に、駿介は何も答えることができない。

颯乙はなぜこんな弁護を引き受けようとしているのか、売名行為ではないかとマスコミに囲まれる。その報道をテレビで見ていた健造(渡辺哲)が朝日奈の家にやってくた。そこで、颯乙は初めて、健造が朝日奈のコーチをしていたことを知る。健造は颯乙に自分で書いたトレーニングメニューを差し出し、プロテストまで時間がないのだから、練習をさぼらないよう渡してくれと告げた。何百人もの人間を見てきた自分の目は確かで、朝日奈は犯罪など犯すはずがないというのだ。そして、健造は朝日奈を見ていると、なぜか駿介を思い出すと言う。颯乙もまた二人が重なって見えることがあると答え、駿介が一番信用していた人物なのだから、一緒に朝日奈のことを信じて待っていようと告げた。

加代は雛に自分がこっそり盗み読みしていた朝日奈の日記帳を差し出す。これを読むと、本当の朝日奈のことが分かるというのだ。雛は颯乙のもとにそれを持っていく。そこにはただの金儲けではなく、弱い会社を助けるためのファンド会社を作りたい、そのためには会社に力を付けなければいけないという朝日奈の考えが書かれていた。颯乙は地検に面会に行き、日記を読んで朝日奈のことが信じられる人だと分かったから、1日も早く出られるよう頑張ろうと告げる。

その頃、藤堂は地検に電話を入れ、朝日奈は誤認逮捕で部下のクーデターの疑いがあると密告。臨時株主総会の会場のホテルも熊田の知らない間にキャンセルされていた。さらに、朝日奈ファンドの株が何者かに買い集められていることも分かる。熊田は事情を聞こうと藤堂に迫るが、もう役目は終わったと斬り捨てられ、朝日奈も釈放された。

会社に戻った駿介は熊田が裏で暗躍していたことを知る。藤堂は朝日奈ファンドの株価を暴落させて買い集め、朝日奈の釈放で株価が上がったところで売り払って巨額の金を手に入れていた。熊田はそのために利用されたのだ。全てを知った駿介は牛山に、熊田を連れてくるよう告げる。

熊田が電車に飛び込もうとしていたその時、携帯が鳴り、会社に呼び戻される。牛山から朝日奈に謝るよう命じるが、熊田はそれを拒否。彼はこの1カ月間、会社のことを省みもしなかった朝日奈のことを非難した。このままでは会社や投資家たちを守れなくなると思い、朝日奈を切ろうとしたのだと言う。それを聞いた駿介は彼なりの正義だったのだと感じ、やり方を誤らせてしまった自分のことを謝罪。そして、これからはフェアプレーで戦っていこうと告げ、熊田も涙を流して、その言葉に応える。

会社を出た駿介たちは藤堂と出くわした。つかみかかろうとする熊田を駿介は制止。これからの朝日奈ファンドは強くなる、誇れる部下がいるからだと言って胸を張った。

駿介は健造との練習を再開。颯乙にも今回の一見のお礼にごちそうさせてくれと言う。彼と一緒に町を歩いていた颯乙は、こうしていると駿介を思い出して辛いと本音を告げた。その言葉を聞いた駿介は思わず、颯乙を抱きしめる。
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10/13 第1話

キャスト
小木駿介/朝日奈孝也 / 反町隆史(そりまちたかし)
「巨人の満塁男」と異名を取るプロ野球選手・駿介は肩を故障して二軍落ち。シーズン終了後、球団から解雇を告げられる。1年後に現役復帰を決意した矢先、不慮の事故で他界。冷徹なファンド会社社長・朝日奈の体を借りて現世に戻り、球界復帰を目指す。会社の経営のことなどまるで分からない上に、朝日奈の娘だという少女まで現れて悪戦苦闘。さらに、かつての婚約者が朝日奈を訴えている相手側の弁護をしている宿敵だと分かる。冷淡な朝日奈とは一変した情に厚い仕事ぶりをし、部下たちから不審に思われる。
二ノ宮颯乙 / 加藤あい(かとうあい)
正義感の強い新米弁護士。駿介と交際していたが、球界復帰を決意した彼とは婚約破棄となってしまう。駿介を亡くしたショックを忘れるために、仕事に没頭。駿介が魂を宿らせているファンド会社の社長、朝日奈を訴えている相手の弁護を担当している。プロ野球選手を目指すという朝日奈のスウィングを見て、駿介と全く同じことを知って動揺。朝日奈の態度もガラリと変わり、次第に彼に心ひかれていく。
藤本雛 / 志田未来(しだみらい)
自分の母親に朝日奈が生ませた子供だと主張する女子中学生。施設で育てられていたが、朝日奈に金をせびりにやってきた。大人をモノともしない口振りで、朝日奈に接する。初めは彼の金だけが目当てだったが、次第に父親として慕うようになっていく。
田中 / 児玉清(こだまきよし)
天国省の役人。死んでしまった人間を天国に案内する役目を務めている。ふだんは冷静沈着だが、時に人間味ある一面も。天国省のミスで死んでしまった駿介を救うべく、彼の魂を朝日奈の体に宿らせることを独断で決定。下界に戻った駿介を温かく見守っている。
牛山百子 / 青田典子(あおたのりこ)
朝日奈ファンドのアナリスト。駿介が乗り移っているとは知らず、朝日奈の変貌ぶりに驚いている。
中田加代 / 瀬川瑛子(せがわえいこ)
朝日奈に雇われている家政婦。
韓流ドラマ好き。朝日奈に対しても遠慮することなく、何でもズバズバと言う。雛のことを可愛がっている。
前田健造 / 渡辺哲(わたなべてつ)
現役時代の駿介が慕っていた巨人軍のトレーニングコーチ。
朝日奈に乗り移った駿介がプロ野球選手になりたいと言ってきて、初めは相手にしなかったが、テストをしてやることに。朝日奈の金を狙ってのことだったが、彼の中に駿介と重なる部分を見い出し、本気でコーチするようになる。
菱沼司 / 須賀貴匡(すがたかまさ)
父親の法律事務所に勤める敏腕弁護士。後輩の颯乙に秘かにひかれていて、彼女を優しく見守っている。朝日奈を陥れようと、隠し子のことを週刊誌にリーク。そのことが颯乙にも知れてしまい、反発される。

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