ありふれた奇跡
[第10話]
03/12放送

加奈(仲間由紀恵) と藤本(陣内孝則)は、「妙」で待ち合わせをしていた。
加奈は自分が自殺したときのことを振り返り、自殺を止めてくれた人と翔太(加瀬亮)をダブらせていたのではないかと話す。
藤本は「もっと気持ちを楽にするべきだ」と加奈にアドバイスした。

そんなある日、翔太の家を藤本が訪ねてくる。翔太は留守で、居合わせた四郎(井川比佐志)も一緒に話をしていたのだが、誠が加奈と翔太を応援していることを知ると、急に態度が変わり「血筋を絶やしたくない!」と怒り出す。

そんな四郎は、突然、藤本に「5万円を貸そう」と言い出す。
しばらく黙っていた誠は、コクリと肯いた。
すると、四郎は「5万円は貸さないが5千円なら寄付をする」と言うではないか。
その言葉を聞いた藤本は頭にきて、お金を受け取らずに出て行った。

一報、翔太は父・重夫(風間杜夫) と一緒に、元母・律子(キムラ緑子) のアパートを訪ねていた。相変わらずの重夫と律子だったが、口ゲンカをしながらも仲が良さそうに翔太には見えた。

その頃、翔太の家を飛び出した藤本は、今度は喫茶店で、加奈の父・朋也(岸部一徳)と喫茶店で会っていた。
加奈と出会ったきっかけを話す藤本。そのあと、一緒に加奈と翔太を一緒に応援して欲しいと言った。
「あなたには関係ないから娘のことは忘れて欲しい」朋也は言うと、「コーヒー代金だ」と1万円を藤本に渡した…。

お互いの親に藤本が会ったことを知った加奈と翔太。肝心の藤本に電話をするが、携帯の電源は切られたままのようだった。心配になった2人は、それぞれ藤本のアパートへ出向くが、藤本は留守だった。

喫茶店で待ち合わせをした2人は、藤本の行動について話をしていると、女性のお客さんが一人…。実は朋也が女装していたのだ。

結局、藤本には会えず、帰宅した2人。
帰宅後、翔太は加奈をホテルに誘いそうになったことをメールで告白する。
加奈からの返信は「次に会った時に行こう」。
そのメールを読んだ翔太は「それで最後になるなら、嫌だ」と再びメールを送り返した…。

それから何日か後、加奈と翔太は藤本に呼び出される。待ち合わせの場所は料亭だった。藤本は、仕事がうまくいってお金が入ったから、2人にご馳走したかったという。

その後、加奈と翔太は場所を移してコーヒーを飲んでいた。
すると、そこに「トイレに行きたいので、5分だけ預かってください…」と加奈と翔太は赤ちゃんのお守りを頼まれる。


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キャスト
中城加奈 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)
業務用厨房機器を販売する会社に務めている女性。
販売すると言っても一台一台売って回るわけではなく、業界関係者を正体して、大量の調理ができる機器を使用してクッキングライブにてプレゼンテーションをするのが彼女の仕事だ。
常に笑顔で明るい毎日を過ごしているように見える彼女だが、実は誰にも言えない秘密の過去を抱えているのであった。
そんな彼女がある日、駅で自殺しようとしている男を止めたことがきっかけで、彼女の秘密が徐々に紐解かれようとしていた。
田崎翔太 / 加瀬亮(かせりょう)
建物の外壁塗装の仕上げを行う左官職人と呼ばれる仕事をしている男。祖父の四郎の下で工事現場などを渡り歩く毎日を送っている。
この男も誰にも言えない心に大きな傷を抱えていた。
そんな彼があることをきっかけに、同じような境遇の加奈と出会い、
人生に大きな変化が現れるのであった。
中城桂 / 戸田恵子(とだけいこ)
加奈の母で、普段は自宅の一室にて人形教室を開いて生徒を集めている。
展示会もよく開催しており、常に展示会に向けての準備に追われているといった感じである。
社交的の当たり障りのない性格だが、姑の静江には何かと気を使わされている。
最近は加奈の様子がおかしいことに気がついてきていたものの、
その理由に全く検討がついていないといった様子である。
中城朋也 / 岸部一徳(きしべいっとく)
加奈の父でごくごく普通のどこにでもいるサラリーマンといったところ。
性格ももちろん穏やかで人と争うことを好まない平和主義者である。
そのためこれと言って説明する特徴もない。
中城静江 / 八千草薫(やちぐさかおる)
加奈の祖母で加奈たちと一緒に暮らしている。
年齢が年齢なだけに自身の老いは感じているものの、常に行動的で楽観的で老後を楽しんでいる女性といえる。
加奈とは友人のように仲がよい。
そんな静江だが、実は加奈の知らないところで翔太と知り合っていたのである。
果たしてこれは偶然なのか。
田崎重夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
翔太の父で家業の左官業を継がずに市の関東水道局に勤務している。
5年前に妻と別れて以来、翔太は田崎家で男に囲まれて育ってきた。
そんなある日、出て行った妻が突然重夫の目の前に現れた…。
藤本誠 / 陣内孝則(じんないたかのり)
加奈と翔太が出会うきっかけを作った男。
きっかけと言っても決していいものではなく、自殺しようとしていたこの男を2人が引き止めたのであった。
しかし、誠は2人に対し自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったと否定。
自殺は考えていなかったが、どうやらこの男にも誰にも言えない秘密の過去がありそうだ。
神戸幸作 / 松重豊(まつしげゆたか)
左官職人として働く男で、普段は翔太の先輩として指導をしている。
現在は北海道に家族を残し、単身で東京へ出稼ぎに来ている単身赴任。
人と交流を持つことをあまり得意とせず、毎日黙々と仕事をしている江戸の職人気質を持つ男である。

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