セイジ 陸の魚
【あらすじ】破滅と救いが世界を変えていく。
(2012/02/14)

時は20年前、バブルの名残が残る頃。
大学生の"僕"(森山未來)は適当に就職先を決め、学生最後の夏休みに1人で自転車旅行に出かけた。
行き先を決めず、気まぐれにペダルを漕いでいた"僕"は、山道に現れた軽トラックに衝突してしまい、運転手のカズオ(新井浩文)によってドライブイン「HOUSE475」に連れて行かれる。

そこには雇われ店長のセイジ(西島秀俊)と夜な夜な集まる常連客がいた。
自由に生きながらも独特の感性を持つセイジに惹かれた"僕"は、いつしかそのドライブインにて住み込みで働き始める。
"僕"はセイジや店のオーナー・翔子(裕木奈江)、個性的な常連客との触れ合いの中で、自分の生きる意味を見出していた。

そんなある時、"僕"はセイジが常連客の一人・ゲン爺(津川雅彦)の幼い孫娘・りつ子に心を許していることを知る。
もっとセイジを知りたいという欲求に駆られた"僕"は、ある晩こっそりセイジの部屋に忍び込み、古い8ミリのテープを発見する。
そこに映っていたのは、セイジの過去が垣間見える映像だった。

やがて夏の終わり、すなわちセイジがドライブインを離れなければならない季節が来る頃、平穏な町で突如無差別殺人事件が起こる。
そこでりつ子は左腕を失う大怪我を負い、両親の命を奪われてしまった。
セイジは心を閉ざすりつ子のもとへは行かず、ある行動を取った…。



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